まなブロ by 本山勝寛 教育イノベーター・日本財団子どもの貧困対策チームリーダー

教育イノベーター本山勝寛の学びのススメ日誌。極貧家庭から独学・奨学金で東大、ハーバード大学院に通い、国際教育政策修士課程修了。日本財団子どもの貧困対策チームリーダー。『今こそ「奨学金」の本当の話をしよう。』 『最強の独学術』等著書多数。

舛添さん、東京の自転車シティ化はぜひ大胆に進めて下さい

新都知事に就任した舛添要一氏が、就任会見で自転車レーンの整備を含む交通体系の抜本的見直しを挙げ、さらには産経のウェブサイトizaにも同様の寄稿を寄せていた。かなりの力の入りようである。排気ガスの減少によるヒートアイランド化の抑制、大地震など災害時における帰宅困難者への対策、個人の健康促進と生活習慣病の予防などをそのメリットとして挙げ、歩道、自転車道、自動車道を分けるスウェーデンストックホルム型を目指すとしている。

私はこの案には大いに賛成だ。舛添都知事が挙げているストックホルムもさることながら、世界で自転車通勤・通学の割合が最も高いのはデンマークコペンハーゲンで実に36%にものぼり、さらに50%まで上げること目標としている。北欧に限らず、先進国の多くの大都市は自転車の活用を都市計画のなかで積極的に推進している。エコと健康という二点を同時に促進する自転車は、今や都市の成熟度をはかるシンボルになっていると言ってもよいかもしれない。

私もここ6年くらい自転車通勤を続けているが、満員電車を気にしないでよいうえに、定期的な運動になり、さらに通勤時間も短縮されるので、とても満足している。勤務先でも自転車通勤手当制度が整備され、同様にチャリ通する同僚が徐々に増えてきた。街を走っていても自転車通勤者は明らかに増加している。

自転車生活の愉しみ (朝日文庫 ひ 16-1)

自転車生活の愉しみ (朝日文庫 ひ 16-1)

ただ残念なのは、大半の道路には自転車専用レーンがなく、車道横に違法駐車をしている車が多いため、かなり走りにくいことだ。そのためか、日本では自転車が歩道を走るケースも多いが、自転車対歩行者の交通事故数は2000年の1800件から2010年には2700件と増加している。自転車事故を防ぐためにも、自転車専用レーンの整備は喫緊の課題だ。

日本は実は自転車大国てもある。大阪市は自転車通勤率が25%(平成12年国勢調査)とコペンハーゲンに次ぐ高さ、満員電車のイメージが強い東京でも14%と比較的高い。日本の人口百人当たりの自転車保有台数は68台で、オランダ、ドイツ、デンマークノルウェースウェーデンに次いで世界第6位、北欧諸国とほぼ変わらない。通勤だけでなく、保育園の送迎などに子どもを二人乗せて電動付き自転車に乗っている風景も日本ならではのお馴染みの風景だ(うちもよく乗っている)。

せっかく自転車に乗る文化が定着しており、アメリカやカナダなどと違って自転車での移動がちょうどよいくらい国土がコンパクトなわけだから、自転車道をしっかりと整備し、安全で安心して利用できる交通網がしかれることを望む。人口密度の高い東京でやるのは容易ではないが、就任早々やる気満々の舛添さんにぜひともがんばっていただきたい。