まなブロ by 教育イノベーター本山勝寛

教育イノベーター本山勝寛の学びのススメ日誌。極貧家庭から独学・奨学金で東大、ハーバード大学院に通い、国際教育政策修士課程修了。日本財団子どもの貧困対策チームリーダー。『今こそ「奨学金」の本当の話をしよう。』 『最強の独学術』等著書多数。

プロフィールに年齢を書かないことは高齢者差別?

200万部のベストセラー「もしドラ」こと『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』の著者として有名な岩崎夏海氏が、自身のツイッター上で以下のような批判をしていた。

@huckleberry2008: だいたい、プロフィールに年齢を書いていないのが嫌らしい。こういう人って、男女平等を叫ぶクセに、年齢を聞くと「女性に年齢を聞くのは失礼ですよ」とか言い出す。男女平等にしたいなら、まず女性が自分の年齢を堂々と言うところから始めるべきではないだろうか。

@huckleberry2008: 伊藤和子さんはなぜ自分の年齢を堂々と言えないのか?年を取ることが恥ずかしいと考えているのなら、それこそ高齢者への差別に他ならない。http://t.co/SyD4I3tmMu

伊藤和子さんとは、国際人権NGOヒューマンライツ・ナウの事務局長を務める方で、Yahoo個人でも人権関係の論考を発信しており多くの読者がいるようだ。その経歴から考えれば、彼女が年齢をプロフィールに載せていないのは、雇用における年齢差別を防止するために、履歴書に年齢を書かせない欧米のアプローチ(雇用における年齢差別を禁止する法律かある)を踏まえて、プロフィールに生年を載せていないことは容易に想像される。私からもツイッター上で、岩崎氏にその旨を指摘したが、その後も彼女が差別していると言い張っていた。

岩崎氏は年齢を重ねることは誇らしいことで、恥ずかしいことではないと考えているようで、その考え自体は素晴らしいと思う。男女関係なしに年齢を明言しても何の問題もないような社会であれば、それはそれで理想的といえるかもしれない。ただ、他人が自分のプロフィール欄で年齢を明示しないからといって、それに対して高齢者差別と言い張るのには違和感を覚えざるを得ない。

話は少し変わるが、そもそも日本の履歴書はまずもって、顔写真と性別と生年月日を書かせるが、欧米では採用に差別がないように、それらの項目がないのが普通だ。日本の場合、新卒のわりに年齢が高かったり、履歴にブランクがあると企業が嫌がる傾向にあるが、人間は工業製品じゃないんだから、そんなちんけなことを問題にするなと言いたい。それでも人事マネジメント上、重要な情報だということであれば、欧米では明らかな差別だと法律で定められていることくらいは認識しておいたほうがよいだろう。

履歴書も、コンビニでよく売ってある年齢、性別、顔写真前提のものをなくせとまでは言わないが、それらがないバージョンのものも売ったらどうだろう?せめて企業も個人もどちらか選べるようにしたほうがよいように思う。