まなブロ by 教育イノベーター本山勝寛

教育イノベーター本山勝寛の学びのススメ日誌。極貧家庭から独学・奨学金で東大、ハーバード大学院に通い、国際教育政策修士課程修了。日本財団子どもの貧困対策チームリーダー。『今こそ「奨学金」の本当の話をしよう。』 『最強の独学術』等著書多数。

こどもの日は鯉のぼりを掲げよう!

ゴールデンウィーク真っ最中だ。今のところ5月3日の憲法記念日にちなんだ、憲法改正論議が盛んなようだが、5月5日の「こどもの日」も、この機会を大事にしながら、子どもについてじっくりと考えておきたい日だ。

最近、少子化問題がクローズアップされ、様々な議論が交わされていることはよいこととは思うが、なんとなく「子ども不在」の視点に留まってしまっているような気がする。子育て支援も、親の負担軽減ばかりが強調され、どうやったら子どもの笑顔があふれるのか、子どもにとって最も好ましい育児や教育は何かという視点がごっそり落ちている気がしてならない。

先日、我が家に鯉のぼりを掲げた。庭がないので小さな鯉のぼりだが、やはりいいものだ。青空に鯉のぼりが泳ぐと、晴々とした気持ちになり、こどもを大切にしたいという気持ち、未来に希望を残したいという気持ちが自然と湧いてくる。ただ残念なのが、この時期になっても東京では鯉のぼりを見かけることがほとんどない。これが地方の田園地域になると、大きな鯉のぼりが空高く舞っていてまさに爽快だ。2年前、3・11直後の4月に被災地に駆けつけたとき、津波の跡が生々しい石巻の漁港に無数の鯉のぼりが高々と掲げられているのを見て、思わず鳥肌が立った。「ああ、未来はまだあるんだ。希望は捨てられないんだ。」と。

都市部では一軒家が減り、マンション、アパートが増えてきているので、鯉のぼりを掲げるスペースがなくなっていることは確かだろう。でも、日本中の空が鯉のぼりでいっぱいになったら、気持ちがよくないだろうか。社会全体がもう少し、子どもを大切にしようと思えるようになれないだろうか。未来に希望を託せるよう、もうちょっとがんばりたいと思えるようにならないだろうか。学校、公園、市民施設に遠くからでも見えるような大きな鯉のぼりを掲げ、マンションなら共同ででも、ベランダに小さなものでもよいから掲げてはどうだろう。

子どもがいる家庭もそうでない家庭も、子どもたちのことをじっくりと考えてみてもらいたい。子どもって、育てるのはすごく大変ですけど、それ以上の楽しみと、幸せと、希望を与えてくれますよ。