まなブロ by 教育イノベーター本山勝寛

教育イノベーター本山勝寛の学びのススメ日誌。極貧家庭から独学・奨学金で東大、ハーバード大学院に通い、国際教育政策修士課程修了。日本財団子どもの貧困対策チームリーダー。『今こそ「奨学金」の本当の話をしよう。』 『最強の独学術』等著書多数。

学びのグローバリゼーション

最近2つの気になるニュースが届いた。
1つは新聞の一面にもなった、東大が他大学に呼びかけ秋入学を本格化させるというニュース。
海外からの留学生を受け入れやすくするというのが肝で、高校卒業から大学入学までの半年間を海外体験やボランティア活動などの多様な経験に費やしてほしいという思惑もある。遅きに逸していると言えなくもないが、日本の最高学府が世界から取り残されないよう命懸けで脱皮しなければならないことは必然的な流れだ。とはいえ、このくらいではまだ生ぬるい。東大の「中間まとめ」を読むと、留学生数や外国籍の教員数の数値目標も掲げられているが、それらは環境整備でしかない。東大生および教員は全員最低でもTOEFL(iBt)100点以上取得を原則とし、世界のどの大学にでも往来できるスタート地点に立たせるくらいのことは必要だ。はっきり言って、今の東大生に危機感はない。大学、そして国が危機感を持たなければ日本の未来はない。

2つ目は私の母校である大分上野丘高校の後輩が、ハーバードの学部に合格したというニュース。

3歳でバイオリンを始め、アルゲリッチ音楽祭に出演するなど県内外でバイオリニストとして活躍。2009年、イタリアで開かれた国際音楽コンクールでグランプリに輝いた。副賞として10年、米国ニューヨークのカーネギーホールなどでの演奏会に招待され、「米国の風土や文化などに興味を持ち、留学して学びたいと考えるようになった」という。(中略)学習塾に通ったことはなく、英語は母親や知人の外国人指導助手(ALT)に習い、他の科目は放課後に高校の先生に教わりながら勉強を続けた。「英単語1万5千語を覚えなくてはいけないことが一番大変だった」と苦労を語った。
大分合同新聞より引用

ハーバードの大学院にはMBAなどのプロフェッショナルスクールを含めて100人近くの日本人が学んでいる。しかし、高校から入る学部には1年に1人合格するかどうかといった程度だ。それも、高校を欧米圏で学んだ人がほとんどで、ベネッセが始めた「ルートH」という米トップ校志望進学塾から最近ようやく日本の高校出身者でも出始めてきたくらいだ。それが、大分という一地方の公立高校から、塾なしでハーバードに合格したわけだから、一つの象徴的出来事のように感じる。
私は、日本の高校生たちはもっともっと海外の大学、それもトップ校を目指して学んでほしい。お金がかかると思うかもしれないが、ハーバードなどの米トップスクールは学部生には必要に応じた奨学金が準備されている。英語の問題も、意思さえあれば何とかなると思う。

日本の高校生が世界の大学から一番行きたいと思う大学を選ぶ。
東大は世界の学生たちに一番行きたいと思える大学になるよう励む。
東大を卒業した人間は世界で何をしたいかを考え抜いたうえで進路を定める。
そうなってこそ日本の未来が見えるようになり、世界の中の日本の責任を果たせるようになるのではないか。

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