本山勝寛 4kizフォーキッズ代表 公式ブログ | Katsuhiro Motoyama's Official Blog

教育イノベーター本山勝寛の学びのススメ日誌。極貧家庭から独学・奨学金で東大、ハーバード大学院に通い、国際教育政策修士課程修了。日本財団で教育、国際支援、子ども支援事業に携わり、EdTechスタートアップを起業。 子供向けSNSフォーキッズを立ち上げる。『好奇心を伸ばす子育て』『最強の独学術』等著書多数。6児父4回育休。

2011年私的10大ニュース

2011年は全ての日本人にとって特別な年、"忘れてはならない年"となりましたね。ブログを始めて以来続けている1年を振り返る自分史10大ニュースを今年もまとめてみたいと思います。

1位「第二子・長女誕生育休
初めての女の子。そして初めての育児休業。命を授かること、命の誕生に立ち会えることはまさに「奇跡」の体験としかいいようがありません。自分の命、家族の命、人間の命の尊さ、重さを改めて実感させられました。
そして、人生に何度もないそんな貴重な機会を大事にしようと、育休を2カ月取得しイクメン業に専念しました。毎日のように成長する娘の姿を見ながら、また、2ヶ月間公園巡りをしながらいつも一緒に遊んだ長男との心の交流を通して、親として人間として、感動と学びと幸せをたくさんもらいました。


2位「3・11東日本大震災
日本人の価値観を大きく揺さぶる出来事だったと思います。その瞬間、私は育休中で妻と子どもたち2人と家で過ごしていました。お昼寝中の子どもたちは大きな揺れが来たことも気づかずに寝ていましたが、私と妻がそれぞれ子どもたちを抱え、机の下に避難しました。それから、幸せいっぱいの育休生活が不安と焦燥感に襲われる日々に変わりました。終わらない余震や放射線の危険から家族をいかに守るか。被災者の方々に何ができるか。悩みながら焦りながら、人間の命について深く考えさせらました。(3月26日の日記
育休復職後は日本財団で震災支援に携わり、被災地にも訪問。見渡す限り辺り一帯が瓦礫の山になっている光景を目の当たりにして言葉になりませんでした。生涯を通して決して忘れてはいけない、忘れられない出来事。


3位「人事異動、国際協力(ハンセン病)担当に
日本財団に就職して以来初めての人事異動。4年間勤めた広報から、国際協力グループのハンセン病担当に。国際協力事業はもともと志望していた分野。そしてハンセン病は所属先の日本財団とそのトップである笹川陽平会長が最も力を入れている事業。旧約・新約聖書にも記述のある最も古い歴史をもつ病気があと数年で世界制圧(世界各国でWHOの定めるう制圧基準を達成)されようとしているなか、その時に立ち会えることは社会的活動に行う者にとって何よりの機会だと感じる。世界をみつめ、歴史をみつめ、人間の心をみつめることのできる仕事に直接携わるになった。


4位「アフリカ・インド7カ国出張」
国際協力担当に異動となった瞬間に“出張漬け”の生活になりました。7月にマラウィ、エチオピア中央アフリカ、8月にインド(デリー、チェンナイ)、9月にインド(チャティスーガル、アンドラプラデシュ、デリー)、11月にマリ、ブルキナファソ、フランスと計7カ国、累計8カ国を回りました。毎月約10日間のペースで海外出張を繰り返すという生活が今後も続きそうです。出張中はもちろん子どもたちと一緒に過ごすことはできません。子どもが病気になったり、運動会やイベントがあったりと後ろ髪引かれまくりのなかの出張はかなり苦悩の日々ですが、めったに行けない国々での毎回の出会いを大切にたくさんの刺激と学びを得ています。


5位「妻の「卒業」」
米留学にも日本への帰国にも着いてきてくれ、2人の子どもを産み育ててくれている妻が遂に大学を卒業することができました。夫のため、子どもたちのために、紆余曲折を経てようやくたどり着いた卒業。出産2週間前のお腹を大きくした妻をレンタカーで借りた車で大学まで連れていき、卒論口頭試験が無事にいくのを祈った一日は忘れられません。2人の子どもたちとママの卒業式に行くのを楽しみにしていたものの、震災で式自体が中止に。さびしい結果になりましたが、ある意味絶対に忘れられない「特別な卒業式」となりました。


6位「『YouTube英語勉強法』出版
5冊目の本を出版しました。初めて書いた英語勉強本。YouTubeはじめネットという“時代の恩恵”をうまく活用すれば、英語を無料で勉強しまくれるようになりました。日本人が世界でもっともっと活躍し貢献できるように、オンライン学習、オープン・エデュケーションがもっともっと進展するようにという期待を込めて書いた一冊です。台湾でも翻訳出版されベストセラーランク16位にもなりました。


7位「『16倍速勉強法』文庫化
2008年に出した『16倍速勉強法』が文庫化出版されました。文庫本を出版するのは初めて。大学時代から文庫をこよなく愛する人間なので今年の嬉しい出来事の一つです。増刷も2回行われ、東大生協でも文庫本売上5位に入っており、多くの方々に読んでいただき感謝です。


8位「祖母大往生」
98歳、数えで100歳になる祖母がなくなりました。自分にとって“最後のおじいちゃん/おばあちゃん”でした。震災直後に亡くなり、まだ余震と放射線の恐怖が続くなか大分までお葬式に行きました。6人の子ども、26人の孫、11人のひ孫をもつ祖母はまさに大往生で、親族をまとめる大きな存在でした。やはり命を考えさせられる出来事でした。


9位「中日ドラゴンズ優勝・日本一逃す、落合監督勇退
大ファンのドランゴンズが逆転でリーグ優勝。落合監督解任の報に奮迅するかのように、後半戦中日らしい一点差、逆転、延長戦試合を繰り返し、ヤクルトを追い詰めていった様は球史に残る優勝だったと思います。最強ソフトバンクをあと一歩まで追い詰めた日本シリーズも素晴らしかったです。


10位「30歳に」
今年3月13日で30歳を迎えました。3・11の直後のことです。娘が生まれ、育休をとり、未曾有の震災があり、最後の祖母が亡くなり迎えた30という区切りの日でした。イエス・キリストは30歳で公生涯を出発したと言われます。自分自身も30までに多くのことを学び、経験し、自分自身の天命を見出そうと歩んできました。「天命」に出会えたかどうかまだ定かではありませんが、天の願い、生涯において何を為すべきか真剣に考えた一年であり、これからもそのテーマから逃げずに生きたいと思います。


「動如雷電」をテーマに出発しましたが、ある意味大きな変化が幾度とあり、目まぐるしい動きのあった一年でした。時系列にすると・・・1月長女誕生、2月育休、3月震災、4月復職、5月震災支援、6月異動、7月アフリカ、8月インド(首都)、9月インド(地方)、10月国際フェローシップ立ち上げ、11月アフリカと・・・毎月異なる舞台に立っていた気がします。30歳を迎え、震災を体験し、特別な一年となった2011年。この一年を人生における一つの原点とし、今後の歩みを進めていきたいと思います。

本ブログにお付き合いいただいた読者の皆様にも改めて感謝申し上げます。今年一年ほんとうにありがとうございました。

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