まなブロ by 本山勝寛 学びのエバンジェリスト・日本財団子どもの貧困対策チームリーダー

「学びのエバンジェリスト」本山勝寛の学びのススメ日誌。極貧家庭から独学・奨学金で東大、ハーバード大学院に通い、国際教育政策修士課程修了。日本財団子どもの貧困対策チームリーダー。『今こそ「奨学金」の本当の話をしよう。』 『最強の独学術』等著書多数。

震災と家族の間

あの日から2週間が経った。この間、被災地への想いと、現場に飛んで行けない事情の狭間で葛藤があった。

長らく続く余震と、原発からの放射線。まだ小さい子どもたちを持つ親として、正直、「避難」「疎開」という言葉も頭をよぎった。
自分だけの命ではない。家族を守らなければならない。リスク管理は最悪のケースも想定しなければならない。

一方、職場では災害支援チームが立ち上がり、被災地救援と復興のための本格体制がスタートした。自分も被災地に行きたい。被災者のために駆けつけたい。しかし、育休中のいまの自分が全うすべき責任は家庭にある。育休を切り上げ、今すぐにでも職場に駆けつけるべきか。悶々と悩んだ。

メールやツイッター上では災害支援に関する情報が飛び交った。いま自分ができることとして、せめてツイッター上で積極的に情報発信しようと心がけた。しかし、後方の後方で支援することしかできないことにもどかしさが積もった。

そんな折、職場では会長以下、職員総出で街頭募金を行うことになった。チーム編成の中には育休中の自分の名前はなかったが、志願して駆けつけることにした。自宅近くで昼間の数時間なので、妻に子どもたちをお願いした。日本の未来を象徴する渋谷で、限界まで声を張り上げた。たくさんの人から温かい気持ちをいただき、「がんばって」と声をかけられた。

それでも被災地や災害支援の現場は分からない。必要ならば職場復帰することを上司に相談した。いまは大丈夫だから、自宅でできる情報発信を可能な範囲で手伝うよう言われた。自分のできることをやろうと再度決意した。

そんな中、気持ちが被災地や職場ばかりに行ってしまい、気づかないうちに子どもたちに対する想いが足りなくなっていることに気付いた。時間があればiPhoneをのぞき、娘を抱っこするのも面倒に思ってしまう自分がいた。妻との関係もギクシャクしてしまっていた。そんな自分に気付きショックだった。

家族を守ることは当たり前だ。誰からも「ありがとう」「がんばって」と言われるわけではない。認められるわけでもない。でも、こんなときだからこそ、いつも以上に自分を必要としている人がいる。自分が今できることは、その人たちを笑顔にすることだ。たとえ60億分の3だったとしても。

気付いたら2カ月の育休期間も残り1週間になった。娘も今日で2カ月だ。まだやり残したこともある。

今を全力投球で生きたい。

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