中国軍幹部の自衛隊基地訪問
中国人民解放軍と自衛隊の佐官級(中国では上級大佐から少佐、日本では1佐から3佐)が相互交流する事業に、日本財団の仕事を通して少し携わっているが、先日、その解放軍佐官級が日本を訪問した。私も、海上自衛隊の横須賀基地と航空自衛隊の百里基地視察に同行、取材手配などを行った。
金沢の陸自駐屯地も含めて映像をユーチューブにアップしたので関心のある方はご覧下さい。
今回印象に残ったのは、百里基地の荒木淳一司令の対応。若くして空将補となり、首都圏の空を守る百里基地の司令となられた方だが、中国の訪日団が基地を見学する間ずっと一緒にまわり、丁寧に説明していた。もちろん、中国との軍事交流はお互い牽制し合うところもあるし、緊張もある。当然見せられないものもあるだろう。しかし、いざ迎えいれたなら、誠を尽くしてもてなすことが将来の安全保障にも役立つはずだ。また、次に自衛隊側が中国を訪問するときに、こういったことがいきてくるものだ。そういう意味で、荒木司令の対応は中国の軍人にも印象に残ったのではないか。荒木将補はフレッチャースクールやハーバードにも在籍したことがあるようで、ますます親近感を感じた。日本を守るために日々務められている荒木将補はじめ自衛隊の皆さんに感謝すると同時に、今回の交流事業のご協力に心から感謝したい。