本山勝寛 4kizフォーキッズ代表 公式ブログ | Katsuhiro Motoyama's Official Blog

教育イノベーター本山勝寛の学びのススメ日誌。極貧家庭から独学・奨学金で東大、ハーバード大学院に通い、国際教育政策修士課程修了。日本財団で教育、国際支援、子ども支援事業に携わり、EdTechスタートアップを起業。 子供向けSNSフォーキッズを立ち上げる。『好奇心を伸ばす子育て』『最強の独学術』等著書多数。6児父4回育休。

中国軍と原爆ドームを訪問

出張で広島から兵庫入り。
中国人民解放軍の佐官級(士官)を日本に招き、自衛隊との交流や文化施設の訪問を行っている。
昨日は海上自衛隊の呉基地を訪問し、テロ特措法でインド洋での給油活動にも活躍した護衛艦「ひえい」に乗艦した。(毎日新聞記事

今日は原爆ドーム・平和記念資料館を訪問。中国の軍人が日本人の原爆被害の現実を前にしてどう感じるか。
いたたまれなかったせいか早めに資料館を後にする者。資料や解説をじっくり読む者。反応は様々だったが一様に静かに何かを考えている様子だった。
感想に出ていたのは日本人がなぜアメリカを憎まないのか不思議だということ。確かに、これだけの被害を受けて「加害者」であるアメリカへの恨みつらみがほとんど表現されていないのは不思議だ。日本人からすれば、原爆を落としたアメリカではなく、そのような状況に追い込んだ戦争を憎む、というのが一般的な国民感情となっている。中国人からみたら、それが日本人の寛大さとして映るのだろうか、アメリカの「属国」に甘んじていて情けないと映るのだろうか・・・ただ、「米軍が自国にいることをどう思うか?」という自衛官への率直な質問も出ていた。
国防部の報道官で訪日団の団長は、資料館見学後の報道陣へのインタビューに対して、被害の悲惨さにショックを受けたとし「中国も日本も第二次大戦の被害者」という表現をしていた。これが、原爆被害の現実をみて感じた率直な感想なのか、計算された友好への儀礼的挨拶なのか分からないが、注目すべき発言のように思う。(産経新聞記事

平和記念館のあとは日本の神々が祭られる宮島を訪れ、一緒に広島名産の牡蠣も食べた。中国軍人さんとともに過ごし、彼らも子どもを持つ一人のお父さん、お母さんなんだなという当たり前のことを改めて感じた。明日は陸上自衛隊の伊丹駐屯地を訪問する。

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