DRコンゴ訪問時、大統領、首相の代わりに会ったのが政権No.3にあたるモブツ国務大臣。どこかで聞いた名前かと思えば、あの「独裁者」として有名なモブツ元大統領の息子だそうだ。モブツといえば先進国の支援を不正蓄財し、32年間の統治時代を通して築いた資産が50億ドルとも数兆円とも言われていた。
そのモブツ政権を97年にローラン・カビラが打倒、現在はその息子ジョセフ・カビラが初めて選挙で選ばれた大統領をつとめている。ジョセフ・カビラは29歳で大統領に就任し現在も38歳と若い。
そんなカビラ政権の政敵とも思えるモブツの息子が政府ナンバー3に。詳しい背景は聞いていないが、選挙で3番目の票を得たモブツ国務大臣の人気と実力を考慮した挙国一致体制だそうだ。DRコンゴは長い内戦がようやく終息し、国家再建に取り掛かり始めたところ。ダイヤモンド、銅、コバルト、レアメタルと豊富な鉱物資源に人口5千万人の人的資源、それに世界で5番目の面積を持つタンガニーカ湖の水源、アフリカのアマゾンとも言われる森林がアフリカの大国に成長する潜在力を示す。国と大陸の未来を見据えて、ぜひアフリカの明日を拓く中核国となってほしい。
ところでモブツ元大統領の子供はなんと60人!一般に知られている妻が2人で、その他は数知れない。さすが…としか言いようがない。
カビラ・モブツ二世世代には、国民と国家、アフリカのためにリーダーシップを発揮してほしい。
↓↓↓ 出張先の動画もユーチューブにアップしました(モブツ息子も映っています)