まなブロ by 本山勝寛 教育イノベーター・日本財団子どもの貧困対策チームリーダー

教育イノベーター本山勝寛の学びのススメ日誌。極貧家庭から独学・奨学金で東大、ハーバード大学院に通い、国際教育政策修士課程修了。日本財団子どもの貧困対策チームリーダー。『今こそ「奨学金」の本当の話をしよう。』 『最強の独学術』等著書多数。

ドラッカー『非営利組織の経営』

ドラッカー名著集 4 非営利組織の経営

ドラッカー名著集 4 非営利組織の経営

NPOマネジメントの古典中の古典ですね。ハーバードで履修した「Managing Financial Resources in Nonprofit Organizations」の授業でもテキストとして扱われていました。

さすがドラッカーとうならせられる示唆の富んだメッセージが散りばめられています。
ノンプロフィットの組織に所属しながら、ノンプロフィットを支援する立場にいる者として、特に、印象に残った部分を引用しておきます。

「ミッションは行動本位たるべきものである・・・ミッションとは、組織に働く者全員が自らの貢献を知りうるようにするものでなければならない。」

「組織の内外においてイノベーションの機会を追求する仕組みを作っておかなければならない。」
「今日の報告システム以上のものが必要である。変化を求めるのであれば、『これは機会か、もしそうならばいかなる機会か』を問えるようにしておかなければならない」

「非営利組織は直接成果を考えなければならない。そしてそれを測定する方法を考えなければならない。」
「非営利組織は成果を明らかにして始めて目標を設計することができる。そのとき初めて「なすべきことをしているか。活動は正しいか。ニーズに応えているか」を判定することができる。
「非営利組織は内部志向になりがちである。あまりに大義にコミットし、正しいことを行っていると信じるがゆえに、組織自体を目的と錯覚する。」
「自らの組織が何のために存在しているかを知るためには、非営利組織に働くもの、特にその幹部は、頻繁に外へ出なければならない。」

「基準は高く設定する必要がある。」
「組織全体の目線、ビジョン、期待、基準を上げるには、スターを活用する必要がある。」

「成果は集中によってあげられる・・・非営利組織にとって重要なことは『それは得意とするものではない。われわれが行ったのでは害をなすだけである。ニーズがあるからというだけで手掛けるわけにはいかない。われわれとしては、われわれの強み、ミッション、価値観をマッチさせなければならない』ということである。」

ケースとして興味深かったのは、
アメリカ心臓協会が募金先を41のターゲットにセグメントしており、セグメントごとにアプローチの仕方を用意していること。


特に自分にとっては、優先順位と集中、成果の測定方法と目標設計は、まさに悩んでいるところです。
ターゲットのセグメンテーションも、メディアや一般市民に対する広報戦略を考えていく上で実践していかなければならないでしょう。著書の対談でも登場していたコトラーの『ソーシャル・マーケティング』などもう一度読み直して、具体的な広報戦略を組み立てていけたらと思います。

ドラッカーは、原点に立ち返られてくれますね。
自分の置かれている状況によって、必要なメッセージを届けてくれます。非営利組織に直接携わらない人にもおススメの一冊です。

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