まなブロ by 本山勝寛 教育イノベーター・日本財団子どもの貧困対策チームリーダー

教育イノベーター本山勝寛の学びのススメ日誌。極貧家庭から独学・奨学金で東大、ハーバード大学院に通い、国際教育政策修士課程修了。日本財団子どもの貧困対策チームリーダー。『今こそ「奨学金」の本当の話をしよう。』 『最強の独学術』等著書多数。

ハーバード最終講義

約9ヶ月に渡ったハーバードでの授業も終わっていく。

今日は二つの授業が最終講義だった。そして明日で講義は最後になる。
ペーパー、試験に追われて感慨も何も感じている暇はないが、教授たちが最後に残した言葉の断片だけ書き留めておきたい。

NPO財務管理」の授業―
「予算の話、お金の話があったら、そこを避けるんじゃなくて、そこに向かっていきなさい。」
先生がマジョリティの教育大学院におけるファイナンスの授業らしい控えめな一言。
教育を理想論だけで語るのでもなく、与えられた仕組み・枠組みの中で行儀よく振舞うでもなく、
自分がどんな立場であれ、理想(ビジョン・ミッション)を実現するための最適なシステムを築いていくことに対して果敢であれ、というメッセージだと勝手に解釈した。

「プログラム評価」の授業―
期末試験の話で終わってしまった。この先生は、最初から最後までエコノミストだった気がする。教育政策に関してこれほど「緻密な」評価が試みられていることにやや衝撃を覚えた授業だった。日本で、こういう議論はおそらく、ほとんどのところでされていないんじゃないかと思う。
最後に、個人的に話をしにいき、今後のちょっとしたプロジェクトについて話をした。

「Monitoring & Evaluation」の授業―
中国人教授の授業で一番印象深かった。

"There is nothing more than disciples' blooming ."
「弟子が花咲くことほど嬉しいことはない。」

孔子の話をしながら、そんな言葉を残した。アメリカ、ハーバードの教授からこんな言葉が聞けるのはかなり珍しいことだと思う。
他にも授業の中で、「学習」や「教育」の漢字の意味を、アメリカ人元教師や各国から集まる教育政策担当者たちに教えていた。彼(女)ら一人ひとりが何を感じ取ったのかは知らないが、何かしら余韻の残る授業だった。
ハーバードに世界中から学生が集まるくらい、教授陣も多種多彩だったらどれだけ面白いだろう。教育は今後、益々グローバライズされていくだろうし、また、そうなるべきだと思う。

また、もし自分がハーバードで授業を担当する立場だったら、世界中から集まった秀才たちに、どんな言葉を残すだろう・・・そんなことを想像したりもした。

そういえば、韓国の教え子と別れるとき、クラーク博士の話をした。
たった一言でも、人の生涯が変わることもあるのかもしれない。

蒔かれた種の価値は、花びらが開いたときに初めて分かるのかもしれない。

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