まなブロ by 本山勝寛 教育イノベーター・日本財団子どもの貧困対策チームリーダー

教育イノベーター本山勝寛の学びのススメ日誌。極貧家庭から独学・奨学金で東大、ハーバード大学院に通い、国際教育政策修士課程修了。日本財団子どもの貧困対策チームリーダー。『今こそ「奨学金」の本当の話をしよう。』 『最強の独学術』等著書多数。

留学生100万人計画とソフトパワー

2025年までに留学生100万人計画教育再生会議が打ち出しましたね、

ブログでの反応を見ると批判的な意見が多いようですが、僕はこういう大言壮語は好きだったりします。

現在、日本に来ている留学生は約12万人で、そのうち中国からが圧倒的に多く、約8万人です。次に韓国が続き、1万5千人。あとは台湾、マレーシア、ベトナムなど東アジア各国から数千人ずつですね。
日本の中国人留学生数はアメリカのそれを最近抜いたくらい急上昇してますし、昨年は始めて減少したようですが、これからも増えることは間違いないでしょう。

僕が気になっているのは、欧米だけでなく、インドからの留学生が少ないこと。
アメリカでの留学生といえば、インド人、中国人、韓国人というくらい3カ国からの留学生が圧倒的に多く、約60万人の留学生のかなりの部分、特に理工系人材を支えています。
理工系の大学・院レベルではアメリカに負けないレベルを持っている日本に、インド人留学生がほとんどいないのは、地理的な問題や政策上の結果もあると思いますが、やはり言語の問題が一番大きいのだと思います。

世界の留学生数トップ3カ国が、アメリカ、イギリス、オーストラリアと、英語圏の国々だいうことを考えると、「留学生100万人」を達成するには、やはり日本の大学・大学院での英語の普及は不可欠だと言えるでしょう。
さらには、留学生が100万人ということは、日本の大学には留学生が3分の1から半分ほど在籍するということになります。
そこまで来るとまさに「第三の開国」といってよい状況になると思います。
日本の大学、あるいは大学生(将来の人材)を抜本的に変えるために、そういった外圧というか外部からの刺激を利用するということまで見越しているなら、この大言壮語も面白いなと感じています。

それともう一つは、欧米からの留学生も惹きつける努力をすると同時に、途上国からの留学生を多く受け入れて、各国の発展に貢献するという視点も強化していくべきでしょう。そういう点では、欧米の大学との差別化を図るために、アジア各国からの留学生を引き続き受け入れていくと同時に、中南米、アフリカからの留学生も新たに開拓できるとよいでしょう。
「日本は非西欧諸国で初めて民主化と経済発展に成功しながらも自国の文化を発展させている国」とは、ハーバードのジョセフ・ナイ教授の言葉ですが、そういった世界における日本の位置づけ(ソフトパワー戦略)と留学生戦略を連携させたものにできれば、意義あるものになるのではないでしょうか。

政策としてどのように実現するか(予算の問題)、課題にどう対処するか(外国人犯罪、質の確保、卒業後の進路など)は、いろいろと難しいこともあるでしょうが、それについてはここでは議論しません。何かつっこみたい意見があれば、コメントください。


最後の課題が山積みになっているにも関わらず、風邪がなかなか治りません。。
やはり試練は最後にやってくるようです。
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