東大よりハーバード―エリート教育再考
最近の週間エコノミストで、「日本の秀才たちが選ぶ東大よりハーバード大」と称して、特集が組まれています。中身は読んでいないんですが、森田さんも出られていますし、この企画が引き金になっていることは間違いないんでしょう。
「東大よりハーバード」っていうメッセージは、東大は日本、ハーバードは海外・アメリカの象徴で、高等教育における「海外というオプション」を提示しているわけですが、もう一つは、「新しいエリート像」のようなものの問題提起だと思っています。
先日、エズラ・ボーゲル邸勉強会にて、日本の教育に対する考えを聞きました。
やはり、日本は義務教育のレベルは全体的に高いが、大学はそれほどでもないというイメージがあるそうです。さらにアメリカのボーディングスクールなどのリーダー教育について聞いたら、日本もエリート教育は必要だと、最近は感じるようになったとのこと。ちなみにボーゲル先生は、ボーディングスクール出身ではありません。
そして、かつての一高、二高はそういった役割を果たしていたと。その時代に輩出された日本の人材を知っている人だからこそ、感じる内容なのだと思います。
では、「現在において旧制高校を復活させるのには無理がある。旧制高校に代わるものは?」との質問には、灘や国立大付属(筑駒など)を挙げていました。
キムタツ先生、北川くん、坂本くん、城口くんがんばってください!w
というのは冗談でもなく、僕も日本のエリート・リーダー教育の必要性は感じるところ(参考記事「理想の教育?」)で、可能性があるとしたら、
・既存の高校進学校の教育レベルをあげる(交換留学・ボランティア制度・自発型研究など)
・日本にボーディングスクールをつくる。(海陽学園に関する参考記事)
・ハーバードなどの海外トップスクールに日本の高校から留学する者が増える
・大学教養課程(1,2年時)に入寮できる相部屋制の国際学生寮をつくり、著名人との勉強会などを盛んにする。
・日本にハイレベルなリベラルアーツ・カレッジをつくる
などが複合的に進展していくことかなぁと思っています。
いずれにしても、単なる英語教育を超えた「国際化」というのは避けられないし、同僚との切磋琢磨、師と呼べるような先輩・先生の指導などによる「人格形成」がさらに必要だと思っています。もちろん最後には、制度を越えた何かが必要でしょう。
自分自身、すぐに着手することはできないにしても、将来必ずこの分野で貢献したいと、想いと計画を温めております。
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【追記】
・ボストンマラソンに向けて、2回目のラン。前回よりも距離時間ともに2倍に増やしました(1時間、12キロくらい)。慣れないシューズのせいか、まめが痛みますが、本番前に足の裏を硬くしておきます。
・ハーバードは今週間末から多くのスクールが春休みに入りました。ケネディスクールや公衆衛生大学院の友人たちは、「ジャパン・トリップ」と呼ばれるハーバード生を日本に連れて行き、要所要人を紹介するという粋な企画に行っています。ハーバード生に日本の魅力を存分に感じてほしいですね。日本で優秀そうな「ガイジン」の団体を見かけたら、ぜひ温かく迎えてあげてください。(ケネディスクール・コリア・ジャパントリップ、公衆衛生ジャパントリップ)