まなブロ by 教育イノベーター本山勝寛

教育イノベーター本山勝寛の学びのススメ日誌。極貧家庭から独学・奨学金で東大、ハーバード大学院に通い、国際教育政策修士課程修了。日本財団子どもの貧困対策チームリーダー。『今こそ「奨学金」の本当の話をしよう。』 『最強の独学術』等著書多数。

エズラ・ヴォーゲル邸訪問

以前から紹介しているハーバード松下村塾記事1記事2)の一環として、エズラヴォーゲル先生のお宅で勉強会をしてきました。

ヴォーゲル先生は日本語も中国語も堪能ということを聞いていたのですが、本当に自然な日本語を話され驚きでした。次々と専門的な日本語(例えば、役人と大地主とか)が飛び出てくるし、まるで日本の大物お爺様のような雰囲気。ビッグネームにも関わらずとても気さくな方で、勉強会の前には寿司とピザを囲んで歓談いたしました。



(写真)エズラ・ヴォーゲル ハーバード大名誉教授と


ヴォーゲル先生は、ハーバード教育大学院のOGでもある橘・フクシマ・咲江さんから日本語を学ばれたようで、その話をしたら、嬉しそうに「ジャパン・アズ・ナンバーワン」の日本語訳などのことも話してくれました。

そして、寿司のあとは勉強会。
先生がここ4年間「猛勉強」している中国の話を聞き、学生からも対中国戦略と、日本のソフトパワーについて発表し、コメントをいただきました。

たくさんの示唆深い話がありましたが、印象に残っているのは、教授がまず最初に発した言葉、

「中国は本当にすごい」

ということ。

その根拠は「人材」「戦略」にある、ということだったと思います。

自国の全体像を世界の状況と照らし合わせながら理解し、それを国際会議で英語で発信できる若い人材が中国にはたくさんいる。日本はそういう人材がほとんどいない。

また、5年後10年後の世界がどうなっているかを研究し国家戦略を立てるブルッキングス研究所のような研究所・シンクタンクを、中国は世界中に持っているが、これまた日本はほとんどない。

前々から言われていることではありますが、日中両国の大家である方の口から聞くと重いです。
さらに、そのような課題意識から、この「ハーバード松下村塾」もつくられたということなので、その行動力と懐の深さに感歎しました。(76歳にもなって、今も中国で研究を続けている、日本の学生たちを自宅に集めて日本語で勉強会を開くというのは、とてつもないことだと思います。)

ヴォーゲル教授は、現在、訒小平研究をされているそうですが、「訒小平はオーナー社長。胡錦涛はサラリーマン社長」という表現をされていました。日本と比較するなら、訒小平は「吉田学校」をつくった吉田茂と類すると言えるそうです。

「教育と国造り」が僕のテーマでもありますが、教授の進める研究観点と精力的な教育活動の生の姿から、とても多くを学べると感じました。


1日1クリックの応援よろしくお願いします◆ブログランキング◆


p.s. 
・昨日、ボストンでは、家やハーバードの近所などの複数箇所で爆弾騒ぎがありましたが、いたずら(ぬいぐるみやライト)だったようです。警察が多数動員され、僕の乗る地下鉄も一時止まりました。危機と平和は常に背中合わせにあるということも感じた一日でした。

ショッピングクラスが終わり、新学期の授業がほぼ決まってきました。