まなブロ by 教育イノベーター本山勝寛

教育イノベーター本山勝寛の学びのススメ日誌。極貧家庭から独学・奨学金で東大、ハーバード大学院に通い、国際教育政策修士課程修了。日本財団子どもの貧困対策チームリーダー。『今こそ「奨学金」の本当の話をしよう。』 『最強の独学術』等著書多数。

発狂

今学期2本目のファイナルペーパー(25枚)をようやく書き終えました!
これで4授業中3つが終了です。
つい先日まで、他の授業のTake-home Exam(持ち帰り試験)と分析ペーパーもあったので、新年を迎えてから白髪が40本くらい増えた感じです。(冗談じゃなく・・・)

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それにしてもこの授業はdemandingでした。(きつかったです。)
「途上国の教育政策分析・研究」という教育開発研究の入門的な授業で、幼児教育から高等教育、識字教育、アクセスの拡大から質の向上、学校運営改善やリーデング教育などのテーマを世界各国をフィールドに学びました。
最終ペーパ(25枚)のほかに、5枚、7枚、10枚のペーパーが次々と課され、その上、毎週50−200ページの論文を3−5本を読んで質問に関して答える課題が出されます。

最初は、4つのペーパーも段々と内容を書き足していくのかと思いきや、全てのペーパーが異なるテーマで新しく書かなければいけません。
それでも同じ国を扱えかえばまだよかったんですが、僕はあまり計画的でなかったので、最初に一番関心のあるホンジュラスをやり、英語文献の少なさの壁にあたってナイジェリアに転向、そのあとパキスタンをやって、ファイナルでまたナイジェリアといった感じになってしまいました。
おかげで、中南米、アフリカ、アジアと途上国と言われるほぼすべての地域をかじってみたことになります。

コースワークの間はかなり消化不良な感が強かったのですが、リサーチをしながらいろいろ見えてきたように思います。こっちに来るまでは全くの門外漢だったのですが、今となっては、途上国であればどこの国でも、その国の教育政策を分析しろと言われればできるような感覚はつきました。もちろん、まだまだ知識レベルでは入門程度ですが。

ところで、今回のファイナルペーパーではナイジェリアを扱いました。
ナイジェリアは南部にキリスト教(約40%)、北部にイスラム教(約50%)が多く住んでいて、南北の教育格差がものすごいです。たとえば、小学校の就学率が南部85%くらいなのに対して、北部40%ほどです。それでも最近の努力によって良くなってきているほうです。
その差は、一言で言うと、植民地時代、土着信仰の多かった南部に宣教師たちが近代教育をキリスト教と一緒に伝えたのに対して、北部にはイスラム教とイスラムエリート支配が定着していたことから、キリスト教とそれに付随して近代教育が入っていけなかったという歴史的背景にあると言えます。
その差をいかに克服するかが今回の論文のテーマでした。

僕は内村鑑三を好きになったくらいのころから、宣教師と教育の伝達、および、ナショナルアイデンティティ形成の関係にものすごく興味があって、ナイジェリアを扱うことで、そのことがまた立体的に見えたことも、今回の収穫でした。
イスラム学校(コーラニック・スクール)にもすごく興味わいてきて、ぜひもっと調べてみたいと思っています。一方で、一部のイスラム学校がテロ組織の温床ともなっているのに対して、多くのそれが就学できない子供の大きな受け皿になり得る可能性を秘めています。

いずれにせよ、今学期も残すところあとTake-home Examが一つとなりました。
ハーバードは冬休み後に試験・ペーパの提出を課すことで、クリスマスとニューイヤーも勉強させるという「教育政策」をとっています。おかげで、ハーバードではこの頃になると、雪が積もったキャンパスで、男も女も発狂して裸になって走り回るというイベントがあるようです。

そんな発狂した風景とは裏腹に、今日、借りていた10冊ほどの本を返しに図書館に行ったら、20冊くらいの本の山を抱えて帰っていく学生たちをそこらで見かけました。
やっぱりみんな勉強してるんだなぁ。

僕も、もうちょっとだけ狂ってみようと思います。




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