本山勝寛 SNSフォーキッズ代表 公式ブログ | Katsuhiro Motoyama's Official Blog

教育イノベーター本山勝寛の学びのススメ日誌。極貧家庭から独学・奨学金で東大、ハーバード大学院に通い、国際教育政策修士課程修了。日本財団で教育、国際支援、子ども支援事業に携わり、EdTechスタートアップを起業。 子供向けSNSフォーキッズを立ち上げる。『好奇心を伸ばす子育て』『最強の独学術』等著書多数。6児父4回育休。

南米ボランティア体験記I〜地球の裏側〜

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成田から半日かけてアメリカへ、また半日かけてブラジル・サンパウロサンパウロからようやくパラグアイの首都アスンシオンへ着いた。

途中、
サンパウロでは思わぬ足止めをくらった。
僕ら日本人の一行が韓国人だという疑いをかけられたのだ。
パラグアイへ入国するのに、日本人はビザがいらないが韓国人だと必要だ。
世界のどの国に行っても、日本人は大抵ウェルカムだが、同じアジアの隣国・韓国はそうでもないらしい。韓国人は迷惑なくらいたくましく、世界のどの国どの地方に行ってもいるし、大抵彼らだけのコミュニティをつくってる。そんな韓国人はゴメンなのだろうか。。いや、日本人が特殊なだけかもしれない。
とにかく、何でもいいが、僕らは韓国人ではない。日本人だ。
偽造でないパスポートもしっかり日本国のものである。
しゃべってるのも日本語だ。

何時間もの押し問答が終わり、ようやくたどり着いた。
すでに丸一日以上かけて来た地球の裏側の大陸、その中の目的地の国、パラグアイへ。
僕らはすでにクタクタだった。
刺すような日差しがまぶしい。
空港にお迎えに来てくれたのは、黒塗りのリムジンではなく、家畜を乗せるような小型のトラックだった。
何年ものかも分からない日本車の中古だ。
真っ黒い排気ガスをもろに受けながら、ブタのように詰め込まれたトラックの後ろで、旅の疲れを反芻している。

しばらく走ると、子どもたちが車に近づいてくる。
おもむろに車のガラスを拭きだす。
なんてサービス精神が強いんだろう。
待て、いやそうではない。しっかりとサービス代を請求してきた。
いや、そんなん頼んでないから。。まさに押し売りならぬ、「拭き売り」だ。
他の子どもたちは新聞を、別の子どもたちはバナナを、いろんな商品をもって道をうろついている。
この国は、車で走りながら何でも買える、ドライブスルーが高度に発達した国なのか?
そうでなはい。
これがいわゆるストリートチルドレンなのだ。初めて、目の当たりにした貧困。
社会科で習う世界の現実は本当に存在していた。
僕はこのときから「何か」を感じ始めていた。

ようやく始まった長い長い旅路とともに。
僕らがこのボランティアの目的地に辿り着いたのは、これからさらに4日もかけた後だった。。

続く・・・

これは、僕が大学院願書の一部として提出したエッセイの材料となった大学時代の体験談です。

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