本山勝寛 4kizフォーキッズ代表 公式ブログ | Katsuhiro Motoyama's Official Blog

教育イノベーター本山勝寛の学びのススメ日誌。極貧家庭から独学・奨学金で東大、ハーバード大学院に通い、国際教育政策修士課程修了。日本財団で教育、国際支援、子ども支援事業に携わり、EdTechスタートアップを起業。 子供向けSNSフォーキッズを立ち上げる。『好奇心を伸ばす子育て』『最強の独学術』等著書多数。6児父4回育休。

志望校選び

「行きたい大学(院)」は普通どのように決めるんでしょうか。

やはり、やりたい分野でトップクラスのところに行きたいというのが普通だと思います。

日本だと例外はありますが、ほぼ全分野で東大がトップなので(乱暴な論ですいません)、住んでる地域の条件を除けば、行けるなら東大を目指すと思います。
あとはそういう世間的なブランドが嫌いなひとや、特別マスコミ界への就職を狙ってるとか、そういう例の場合は違うところへ行きたいと思う方もいるでしょう。

アメリカでは事情が多少異なるようで、アイビーリーグのような誰もが知ってる有名大学だからといって、その分野に強いとは限らず、逆に、日本人が聞いたこともないような大学でも、ある分野にはかなり強い場合があります。
ですので、自分のやりたい分野はどこが強いのかをしっかり調べて志望校を選ぶ必要がある、というのが日本よりもアメリカで強く言えることだと思います。
特に、ほとんど教養で終わる学部ではなく、完全に専門に取り組む大学院ではより強くそのことがあてはまると思います。
(学部では一方に偏ってるところより、やはり総合的に強い大学がいいんじゃないかと僕は思います。)

そこで役に立つのがアメリカ社会で人気のある「ランキング」です。
あの国はどうやらなんでも「数値」にして比較したがる国柄のようで、大学界でも然りです。
主なランキング会社は「U.S News」でしょうか。
学部、大学院ともランキングを行っています。

例えば、僕の行きたい教育大学院(School of Education)では
1位 ハーバード
2位 UCLA
3位 スタンフォード
4位 コロンビア、ティーチャーズカリッジ
5位 ヴァンダービルト
6位 ノースウェスタ
7位 UCバークレー
    ペンシルバニア
9位 ミシガン大アンアーバー
    ウィスコンシン大マディソン

というふうにトップ10が連なってます。
4位くらいまではお馴染みの名前ですが、日本人では聞いたこともないようなところも立派に入ってますし、イェールやコーネルなど有名どころが入ってなかったりもします。
このランキングは学生や専門家の評価、GREの平均スコア、競争率、学生/教授率、などで計算されてるようです。GREの中間値なども分かります。
ちなみに僕の志望校ハーバードのGRE中間値はVerbal(国語)が642、Quantative(数学)が683です。他のところと比べると、verbalがトップですが、quantativeの中間値がハーバードよりも上のところもあるようです。
今の僕のスコアと比べると、verbalが‐90点、quantativeが+120点です。合計では一応+30点ですが、文系ではverbalのほうが重視されるようなので、楽観視できません。
もちろん留学生は大目に見られことが一般的なようですが。

さらに深く入ってみると、僕の志望専攻は国際教育(国際教育政策、国際教育開発)です。
この専攻はかなりマイナーなので、持ってる大学自体が少ないです。
ハーバード、スタンフォード、コロンビア、ニューヨーク大、ボストン大、ボストンカレッジ、ジョージワシントン大、アメリカン大学、フロリダ州立大、フロリダ国際大、インディアナ大ブルーミントン、マサチューセッツアマースト、等々です。
こうなると、さっき教育ランキングでトップ10入りしていても、志望する専攻をやってないところも多いわけです。
国際教育のように学際的でマイナーな専攻になるとランキングすらないので、それと関連する専攻のランキング、「教育政策」や「教育経営管理」、「高等教育」などでのランキングを参考にします。
ちなみにハーバードは教育政策で2位、教育経営管理で1位、高等教育で6位です。
スタンフォードは順に、1位、4位、4位です。
これらを総合的にみると、やはりハーバード、次にスタンフォードかということになります。
また、僕は国際機関での就職を考えてるので、NY、ワシントンと国際機関が集中する東海岸がいいのでハーバードのほうがベストということになります。またそういう意味合いでNYマンハッタンに位置し、教育そのものに定評があり、幅広い分野を扱っているコロンビアも視野に入ってきます。

こういった感じで、ぼく自身志望校を考えてきました。
実は、まだ他にも要因、理由があったのですが、それはまた後日書きたいと思います。
専攻によって、あるいは学部/大学院によって事情は異なりますが、だいたい同じような道筋をたどるのではないかと思うので、参考までに自分のケースを紹介しました。