まなブロ by 本山勝寛 教育イノベーター・日本財団子どもの貧困対策チームリーダー

教育イノベーター本山勝寛の学びのススメ日誌。極貧家庭から独学・奨学金で東大、ハーバード大学院に通い、国際教育政策修士課程修了。日本財団子どもの貧困対策チームリーダー。『今こそ「奨学金」の本当の話をしよう。』 『最強の独学術』等著書多数。

書評

AIはMARCHに合格、重要なのは教科書が読めるようになること『AI vs 教科書が読めない子どもたち』

ベストセラーとなっている『AI vs 教科書が読めない子どもたち』を読んだ。AI技術を専門とする数学者で、AIで東大合格を目指すプロジェクト「東ロボくん」のリーダーである新井紀子氏による著作。 専門家らしく、AIに過度な期待を持たせるような根拠のない扇…

いま大人が読むべきマンガ『健康で文化的な最低限度の生活』

吉岡里帆主演のドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」が、フジテレビ系列で火曜日21時に放送中だ。生活保護をテーマにした社会派ドラマは、同名のマンガを原作としている。 健康で文化的な最低限度の生活 コミック 全6巻 セット 作者: 柏木ハルコ 出版社/…

書評『子どもの貧困』(キッズドア渡辺由美子理事長)

子どもの貧困対策として、主に中学生を対象とした無料学習支援に取り組んでいるNPOキッズドアの理事長渡辺由美子さんの本、『子どもの貧困〜未来へつなぐためにできること』。 日本が直面している子どもの貧困問題について分かりやすくまとめられており、現…

『私たちは子どもに何ができるのか 非認知能力を育み、格差に挑む』

知能テストだけでは測れない「非認知能力」、すなわち、やり抜く力や誠実さ、自制心、楽観主義などが生涯にわたって影響を及ぼし、学歴や年収などとも相関関係があることが最近注目されてきています。 motoyamakatsuhiro.hateblo.jp さらに、貧困家庭の支援…

はあちゅう小説『通りすがりのあなた』感想

今週のお題「読書の秋」 通りすがりのあなた 作者: はあちゅう 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2017/09/27 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る ネット界隈ではいまや有名人になったブロガー・作家のはあちゅうさんが初の小説を…

解散総選挙前に読みたいお薦め政治マンガ

安倍首相による衆議院の解散総選挙が現実味を帯びてきた。解散の大義も問われているところだが、解散が総理の専権事項の一つであることを考えると、これも政治のダイナミズムの一つだといえよう。 戦後の政治体制が出来上がってから、こういったことは幾度と…

社会に一石を投じた大ヒットマンガ『うつヌケ』

うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち 作者: 田中圭一 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2017/01/19 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (14件) を見る 「うつ」をテーマにしたマンガ『うつヌケ』が33万部を超える異例のヒット作品となり、話題となっ…

8月6日に読み継がれるべきマンガ

夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)作者: こうの史代出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2004/10/12メディア: コミック購入: 60人 クリック: 1,350回この商品を含むブログ (1138件) を見る今日は8月6日。 広島に原爆が投下され、10万人以上の方が命を失い…

「日本3.0」の時代がやってくる

日本3.0 2020年の人生戦略 (幻冬舎単行本)作者: 佐々木紀彦出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2017/01/24メディア: Kindle版この商品を含むブログ (3件) を見るNewsPicks編集長の佐々木紀彦さんが『日本3.0』という新著を出されました。佐々木さんは、東洋…

子どもは4万回質問する

子どもは40000回質問する あなたの人生を創る「好奇心」の驚くべき力作者: イアン・レズリー,須川綾子出版社/メーカー: 光文社発売日: 2016/04/19メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (3件) を見る『子どもは40000回質問する あなたの人生…

「子どもの貧困」社会的損失40兆円の衝撃

日本における子どもの相対的貧困率は近年上昇し続けており、2016年現在16.3%と、およそ6人に1人が「子どもの貧困」状態にあると言われている。一方で、「相対的」な貧困率であることから、食べるものや着るものにも困るというほどではないケースが多いため、…

世界に通用する一流の育て方

ハーバードに現役合格 (SB新書)" title="世界に通用する一流の育て方 地方公立校からハーバードに現役合格 (SB新書)">世界に通用する一流の育て方 地方公立校からハーバードに現役合格 (SB新書)作者: 廣津留真理出版社/メーカー: SBクリエイティブ発売日: 20…

8・6に読みたいマンガ『夕凪の街 桜の国』

夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)作者: こうの史代出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2004/10/12メディア: コミック購入: 60人 クリック: 1,350回この商品を含むブログ (1138件) を見る今日は8月6日。 広島に原爆が投下され、10万人以上の方が命を失い…

いま政治家に読んでほしい『世界で最も貧しい大統領』

政治家の金銭問題が後を絶たない。国民の代表として選ばれ、税金で自身の給与や歳費が賄われ、巨額の公金を扱う立場であることを自覚し、普段から襟を正していただきたいものだ。そんな政治家の先生方に、ぜひ読んでいただきたい今話題の本がある。世界でも…

ハロウィンに読みたい『ママがおばけになっちゃった』

昨日はハロウィンでしたね。渋谷では仮装した大人の群衆でカオス状態、警察を殴って逮捕者が出たり、大量のゴミが巻き散らかされたりだったようです。一方で、今日は朝からそのゴミ拾いをする若者のボランティアもおり、まさに日本の縮図の様相です。ハロウ…

女性の活躍と天皇と「天上の虹」

政府が最近「女性の活躍」推進を謳っているが、歴史を振り返ると、日本には女性が活躍した事例が比較的多い気がする。日本史で最初に登場する固有名詞は卑弥呼で、女性ヒロインだ。私が小学校時代に暗記するほど愛読した「マンガ人物日本の歴史」シリーズで…

民放連最優秀賞「桑の葉集落再生人」がおもしろい

このままでは、2040年には896の市町村が「消滅」する(若年女性の人口が半分以下になる)。衝撃的なレポートが話題になり、昨年には地方創生大臣のポストが新設され、石破氏がその任に就いた。とはいえ、具体的で効果的な地方創生策は未だに見えてこない。地…

原爆の日に読みたい名作マンガ

明日は8月6日。70年前、広島に原爆が投下された日だ。原爆を経験された人はかなり少なくなってきているが、日本人として、人間として、決して忘れてはいけないことの一つだろう。テレビや新聞ても特集が組まれているが、原爆をテーマにしたマンガを読むのも…

父という病、そして父になること

(051)父という病 (ポプラ新書)作者: 岡田尊司出版社/メーカー: ポプラ社発売日: 2015/01/05メディア: 新書この商品を含むブログ (4件) を見る今日は「父の日」ということで、父親について改めて考えてみたい。精神科医である岡田尊司氏の最近の著作『父とい…

「共産主義国日本」とサバイバル宗教論

以前、朝日新聞の吉田調書誤報騒動の際、「先進国で最もマスコミを鵜呑みにする日本人」という記事を書いた。そのときに参照したのが、「世界価値観調査(2010)」だが、日本人の新聞に対する信頼度は「非常に信頼する」と「やや信頼する」を合わせると70.6%…

何のために学ぶのか

ちくまプリマー新書が「中学生からの大学講義」という新書シリーズで、各界で著名な大学教授が中学生に対して「学び」について語るという企画を行っている。シリーズ第1巻は『何のために「学ぶ」のか』。中学生が本当にこういった本を読むのかどうかは別とし…

日本史を楽しく通史するマンガ15選(後)〜戦国から昭和まで

「日本史を楽しく通史するマンガ15選」前編に続き、後編を紹介したい。前編では、弥生時代から室町時代までのお薦めマンガ8作品を紹介した。後編では、戦国時代から昭和後期までのお薦め7作品を紹介する。【戦国時代】 9.『信長』(工藤かずや著、池上遼一…

日本史を楽しく通史するマンガ15選(前)

先日、“もしも「学べるマンガ」が図書館に充実していたら”という記事を書いた。この「もしも」を実現すべく、マンガを通して子どもたちの好奇心を高め、物事への関心を広げる新プロジェクトがノミネートしているネット総選挙が、Facebookの「いいね」を通し…

レゴはなぜ世界で愛され続けているのか

レゴはなぜ世界で愛され続けているのか 最高のブランドを支えるイノベーション7つの真理作者: デビッド・C・ロバートソン,ビル・ブリーン,黒輪篤嗣出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2014/05/22メディア: 単行本この商品を含むブログ (5件) を見る…

NHKクロ現が提起した「漫画家たちの模索」と「福島を描くこと」

先日6月2日、NHKクローズアップ現代で、「いま福島を描くこと〜漫画家たちの模索〜」という特集が放送された。「美味しんぼ」の鼻血表現騒動はよく知られているところだが、そういった騒動の渦中から一歩引いて、震災後の福島を描いた漫画が他にも30作品を超…

「あなたは天才ですか?」

「グローバル・エリート」という言葉が日本を徘徊している、気がする。少子高齢化とともに衰退していく日本全体に立ち込める不安感と、メディア・出版社の商業主義が合間って、「グローバル・エリート」な生き方ができなければ将来は危ういという煽りが、そ…

いま、寺田寅彦を読む

世間が騒がしいですね。私は科学者ではないので、STAP問題についてあまりどうこういう立場ではないのですが、設立間もない頃の理研の研究員でもあった寺田寅彦の「科学と芸術」を読んでいたら、感じるところがあり、メモついでに一部抜粋し記しておきます。 …

児童養護を考えるマンガ5選

ドラマ「明日、ママがいない」で注目をあびている児童養護施設。ドラマに対する賛否は様々であるものの、施設で暮らす子どもたちへの偏見がなくなり、共感が強まること、そして虐待や育児放棄がなくなるように望む気持ちは共通しているのだと思う。だからこ…

タブー化し、ないものにすることが問題の解決につながるのか

日テレドラマ「明日、ママがいない」のスポンサー8社全社がCM出稿を取りやめたそうだ。作品の過剰な演出に批判が出ることは分かるが、それを通して伝えようとしているメッセージや問題提起を深く吟味せずに、世の空気におされ保身のために判断されたものであ…

あしながおじさんと明日ママがいない〜「かわいそう」という慈善

日テレドラマ「明日、ママがいない」の騒動は収まるどころか、さらにヒートアップしているようです。ところで、たまたまですが、名作「あしながおじさん」を読みました。孤児院で育った主人公が、大学の費用を出してくれる「あしながおじさん」に、大学生活…