まなブロ by 教育イノベーター本山勝寛

教育イノベーター本山勝寛の学びのススメ日誌。極貧家庭から独学・奨学金で東大、ハーバード大学院に通い、国際教育政策修士課程修了。日本財団子どもの貧困対策チームリーダー。『今こそ「奨学金」の本当の話をしよう。』 『最強の独学術』等著書多数。

子育て

配偶者控除見直し議論再開も、賛成はわずか

共同通信が9月25日付で「配偶者控除を抜本見直し 働く女性後押し」という記事を配信した。 政府は25日、所得税を軽減する配偶者控除の仕組みを抜本的に見直す方向で検討に入った。専業主婦世帯か共働きかを問わず所得税から一定額を差し引き、女性の働き方…

少子化で韓国は2750年、日本は3200年に消滅する?

先日、朝鮮日報(日本語版)の記事"少子化:「韓国は2750年に消滅」"という記事がネット上で話題になっていた。 現在の少子化問題が解決しなければ、韓国の人口は2750年にゼロになる恐れがあるとの見通しが発表された。(中略) 現在、韓国の人口は5043万人…

若い女性の専業主婦志向の理由

先日、国立社会保障・人口問題研究所による第5回全国家庭動向調査(2013年調査)が発表された。いろいろと興味深い調査結果が出ているが、そのうち専業主婦に対する考えについてみてみたい。配偶者のいる女性のなかで、「結婚後は、夫は外で働き、 妻は主婦…

世界一、男より女が幸せな日本

先日、NHKのクローズアップ現代で「男はつらいよ」と題した特集が組まれていた。そこでも紹介されていたが、日本は女性よりも男性のほうが幸福度が低い。世界価値観調査によると、その男女差は世界一だ。相対的に男が幸せでない国、逆に言えば、女が幸せな国…

安倍首相の語る第三子支援が的外れではない理由

先日、安倍首相が山口県内で講演し、「第三子以降に特化した重点的な支援を行っていく」と語ったという報道があった。これに対し、ネット上ではどちらかというと「結婚や一人目もままならないのに第三子なんて的外れ」といった批判が多かった。しかし、少子…

少子化の原因は恋愛至上主義ではなかろうか

先日は七夕でもあったので、恋愛について書いてみたい。とはいっても、素敵なロマンスの話ではなく、現代社会が当然と考えている「恋愛至上主義」、あるいは「恋愛結婚至上主義」について、ちょっと相対化して考えてみたいと思う。以前、ベストセラー『選択…

国家公務員の扶養手当廃止は子育て世帯への賃下げ要求じゃないんでしょうか?

「国家公務員の扶養手当廃止 骨太方針、来年度にも 女性の社会進出促す」という産経の記事が静かに報道されていて驚いた。 政府が月内に閣議決定する経済財政運営の指針「骨太方針」に、国家公務員の扶養手当について、廃止する方針を盛り込むことが7日、分…

福島で出生率大幅増、最新の人口動態を分析する

先日、厚生労働省が2013年の合計特殊出生率を含む人口動態統計を発表した。概要はNHKの報道を抜粋すると以下の通り。 厚生労働省によりますと、1人の女性が一生のうちに産む子どもの数の指標となる「合計特殊出生率」は、去年は1.43で、前の年よりも0…

「在宅育児手当」ってなに?

PRESIDENT (プレジデント) 2014年 5/5号 [雑誌]出版社/メーカー: プレジデント社発売日: 2014/04/14メディア: 雑誌この商品を含むブログ (1件) を見る政府が検討を進めている「配偶者控除の見直し」について、雑誌『PRESIDENT』にコメントが掲載されました。…

【配偶者控除】専業主婦は金持ちの高年齢層というレッテル

政府による配偶者控除の見直し論が現実味を帯びている。不思議なのはマスコミ各社が配偶者控除の廃止を「女性の社会進出」という美名のみ強調し、「子育て世代への増税」という点をはっきりと報じないことだ。配偶者控除を受けているような専業主婦世帯は金…

配偶者控除廃止は大胆な子育て支援なしで進めるべきではない

5歳、3歳、0歳の子どもがいるので、現在は妻が専業主婦業に従事している世帯として一言。配偶者控除の廃止はあまり単純に、拙速に進めるべきではないのでは。配偶者控除は、大半の場合が子どものいる世帯への子育て支援の意味合いがある。しかも、育児休業制…

明日ママは終わったが、「考えること」終わらせてはいけない

物議を醸したドラマ「明日、ママがいない」が最終回を迎え、全放送を終えた。私にとっては多くのことを考えさせてくれる、いいドラマだった。作中、多くのはっとさせられる言葉があった。「事実の親と真実の親は違うんです。」第8回放送で、ある日突然引き取…

子どもの探究心を爆速される「変わった図鑑」を紹介しよう

日経トレンディの「100万部超えで図鑑トップに! 「動く図鑑」大ヒットの秘密」という記事がヤフートピックスに掲載され、話題を読んでいた。私もこれまで何度かイチ押ししている講談社の迫力映像付き「動く図鑑 MOVE」が累計でミリオンセラーになったとのこ…

育休給与100%カバーの市、今後の出生率と男の育休を注視したい

「育休中も賃金100%へ 給付金との差額支給」という共同通信の以下の記事を目にして驚いた。 埼玉県北本市は十四日、育児休業を取得した市民を対象に、国の給付金制度に上乗せする形で、休業前の月給を全額、市が独自補償する制度を四月一日から始めると…

堀江氏のツイート炎上で考える日本人の「人様に迷惑をかけない教」

年末年始の恒例行事なのか、公共交通機関のマナーに関連する騒動とツイートの炎上が世を賑わせた。その一つが、NPO法人フローレンス代表の駒崎弘樹氏と堀江貴文氏とのツイッター上でのやり取りから発生した、新幹線車内で泣く子どもに対して舌打ちをして「う…

2013年「学びの革命10の提言」

2013年も残すところわずかとなりました。今年一年を振り返る意味で、2013年に本ブログ上で発表した提言のなかでも、少子化対策、子育て、および教育に関連する提言を「学びの革命10の提言」と称してまとめてみます。 ≪少子化・子育て関連≫1. 【CQアップと働…

労働生産性と創造性を高める鍵はイクメンにあり?

先日、ブロゴス上で団藤保晴氏が「国際成人力調査で優秀だった日本の欠陥がまた判明」という記事でも引用していたが、「国際成人力調査」の知的好奇心に関する国際比較がいろいろと興味深かった。この分析を行ったのは教育社会学を専門とする舞田敏彦博士で…

「産後クライシス」と「危機に立つ国家」

「産後クライシス」なる言葉が拡散している。産後に夫婦関係が急激に悪化する現象のことを指すらしい。この火付け役はNHKの情報番組「あさイチ」で、先日、東洋経済オンラインでその番組取材を踏まえた連載が始まると、ネット上で話題になり、同サイトでも閲…

育休給付金67%は帯に短し、タスキに長し

厚生労働省が、育児休業給付金を給与の50%支給から67%に引き上げることを検討しているという報道があった。対象となるのは半年間で、妻と夫が半年ずつ取得すれば、妻の最初の8週間の産休期間と合わせて合計1年2ヶ月の間、67%支給が可能となるという計算だ。…

人生の9割は親の夫婦仲で決まる?

「人生の9割は親で決まる」ーーそんなタイトルのブログ記事がネット上で話題になっており、いろいろと興味深かった。 俺がまだまだ元気な両親から与えられたものはとてつもなく大きい ・家族の愛情 ・諦めなければ、どこからでも逆転できる この2つを身を持…

【哀悼やなせたかしさん】なんのために生まれて、なにをして生きるのか

なんのために 生まれて なにをして 生きるのか こたえられない なんて そんなのは いやだおなじみ、アンパンマンの主題歌の歌詞です。先日、アンパンマンの生みの親、やなせたかしさんが亡くなられ、この歌詞を反芻しています。何の為に生まれて、何をして生…

レゴだけじゃない知育ブロック最前線

先日、北欧の子育て支援について書いたが、北欧は良質なおもちゃを作ることでも有名だ。デンマーク発のレゴは最も成功している例で、今や世界中の多くの子どもたちがレゴを体験して育っている。年間売上は3900億円と、玩具メーカーとして世界2位にまで上昇、…

最近の図鑑がすごい件

最近、本屋の児童書コーナーに行くと、ものすごいラインナップで豊富にそろっているジャンルがある。子ども向けの図鑑だ。動物や昆虫といった定番のものから、世界地図や生活にまつわるもの、「くらべる」や「一番」といった切り口で勝負したものと様々だ。…

ウーマノミクスと北欧の子育て支援

安倍首相の国連総会演説は、スピーチ時間のおよそ半分を使って女性の力の活用について言及するという異例なものだった。(演説文全文)主には、UN Womenなどの国際機関を通じた女性支援やJICAの女性専門家の活躍、紛争下の性的暴力に関する対策など国際的取…

東京五輪2020でベビーブーム到来?

2020年のオリンピック、パラリンピック東京開催が決定し、ツイッター上では「五輪までに結婚して子ども産んで、一緒に観に行きたい」という書き込みが急増しているそうだ。そのまとめはコチラ。 オリンピックが東京に決まったようで、少しは日本の景気もよく…

出生率が最も低い自治体

現在、日本の出生率(合計特殊出生率)は1.41と、2005年に1.26まで落ち込んだ時期よりもやや回復しているが、依然として低い水準にあることはよく知られている。1.41という値はあくまで日本全国の平均値であるが、市町村別でみるとその値はかなり変わってく…

世界一カブトムシが好きな日本人

夏休みだ。子どもたちとクワガタ、カブトムシ探しに励んでいる。猛暑のなか公園に繰り出しては、木の枝や石の下に潜むいろんな虫を見つけ出し、宝探しのような興奮を味わっている。大人にとっては気持ち悪いダンゴムシやミミズ、ムカデでさえも、子どもにと…

園で父の日が行われない〜離婚したら父親はいなくなる?

友人が子どもの保育園で、母の日は記念制作が行われたのに、父の日はなかったということを言っていた。先生に事情を聞くと、園の半数が母子家庭で、「父親のいない」園児に配慮したとのこと。同様に、父の日も母の日もやらない保育園、幼稚園はかなり増えて…

結婚の科学 恋愛と見合いどっちが幸せ?

先日、『選択の科学』という観点で選挙について考えてみたが、今回は結婚について考えてみたい。というのも、同著のなかで、恋愛結婚と取り決め婚(お見合い結婚)を比較した面白い研究結果が紹介されていたからだ。選択の科学作者: シーナ・アイエンガー,櫻…

給付金増で男の育休は増えるか?

先日、育児休業給付金の増額を検討する旨を田村厚労相が発表したという報道があった。現状は休業前の平均賃金の5割(上限月21万4650円)が最長1年間支給される。多くの人が勘違いをしているようだが、財源の大半は雇用保険で、国の負担は現状で7%弱と少な…