本山勝寛 4kizフォーキッズ代表 公式ブログ | Katsuhiro Motoyama's Official Blog

教育イノベーター本山勝寛の学びのススメ日誌。極貧家庭から独学・奨学金で東大、ハーバード大学院に通い、国際教育政策修士課程修了。日本財団で教育、国際支援、子ども支援事業に携わり、EdTechスタートアップを起業。 子供向けSNSフォーキッズを立ち上げる。『好奇心を伸ばす子育て』『最強の独学術』等著書多数。6児父4回育休。

2020年の目標は「協和創像」-SOZO2020-

2020年を迎えました。

新年あけましておめでとうございます!

 

さて、毎年恒例で続けている年頭の目標設定と標語を今年も定めました。

 

協和創像

 

2020年はまさに東京2020オリンピック・パラリンピックの年です。この2020に向けて5年前から仕掛け、準備し、見守り、遂にその年を迎えました。特にパラリンピックに対する思い入れは人一倍強く、この夏を思いっ切り楽しみたいです。パラリンピックのビジョンは、インクルーシブな社会。2020をきっかけに、障がいの有無や立場の違いを超えて誰もが輝ける社会、共生社会へと日本がアップデートされることを願ってやみません。

 

共生という言葉がまずはじめに思い浮かんだのですが、ただ共に生きるだけでなく、一人一人が個性や強みを活かしあいながら、チームとして和を為し、協働していけるように周囲の人たちの魅力を引き出したいと思っています。2019年は人を育てることを強くて意識しましたが、その土台の上に2020年はチームをつくることを意識し実践していきたいです。

 

そして、2020を一つの目標として日本社会は突き進んできましたが、次の10年、20年に向けて2030へのビジョン、2040へのグランドデザインを描き始める年だとも感じています。

 

これまで自分が個として描いてきた夢や目標を、2020からはチームとして描き、未来を想像しながら、新しいセカイを創造していきたいです。

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協和創像。

 

和を為して協働し、

 

想像し、創造する。

 

SOZO2020

 

そんな2020年にしていけたらと思います。

 

みなさんとも積極的に協和創像していきたいので、今年もよろしくお願いします!

 

一発目の SOZOであるそうゾウくんもよろしくお願いします!

そうゾウくんとえほんづくり

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オンラインサロンMSI塾(本山ソーシャルイノベーション塾)でも、新しい仲間を募集してます!

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2019年に読んだ本100冊から選んだお薦めのベスト5

2019年今年から読書記録をつけているのですが、ちょうど一年間で100冊を少し超えるくらい読んでいました。

以下、備忘録として102冊のリストです。

そのなかから特にオススメのベスト5をピックアップします。

 

『ビジョナリー・カンパニー2』ジェームズ・c・コリンズ 日経BP

ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則

ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則

 

組織経営の名著中の名著。大学生時代にも読んだのですが、そのときは観念的な読書で終わっていました。今年は組織作りを真剣に考えていたなかで読み返してみると、本質的な「法則」が企業事例をベースにまとめられていて、非常に参考になりました。定期的に読み返したい本です。

 

『育てる力栗山英樹論語と算盤』の教え』栗山英樹, 小松成美 宝島社

育てる力

育てる力

  • 作者:栗山 英樹
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2018/04/05
  • メディア: 単行本
 

まずはじめに渋沢栄一の『論語と算盤』を読んだのですが、その『論語と算盤』を栗山監督が選手に渡して育成に使っていると知り、興味深く思い読んでみました。『論語と算盤』という経営と道徳の本をスポーツの采配や育成に応用するという発想が面白いです。スポーツの世界も一流を極めるなら、技術だけでなく「論語」=哲学の部分が必要不可欠であること。その実例を、大谷翔平の育成や采配を通して感じることができ、目を開かされました。

 

『3000万語の格差』ダナ・サスキンド 明石書店

3000万語の格差 : 赤ちゃんの脳をつくる、親と保育者の話しかけ

3000万語の格差 : 赤ちゃんの脳をつくる、親と保育者の話しかけ

 

0歳から3歳までの家庭の言語環境によって「3000万語の格差」がある。その言語環境格差は、10歳児の言語スキルや学力とも相関し、大人になっても影響する。有名な3000万語の格差に対して、親や保育者はどうすればよいのか、お金のかからない具体的な方法を科学的に提示した良書。五児の親としても、子どもの貧困問題に取り組む者としても、非常に示唆深い本です。

 

さかなクンの一魚一会』さかなクン 講談社

さかなクンの一魚一会 ~まいにち夢中な人生!~

さかなクンの一魚一会 ~まいにち夢中な人生!~

  • 作者:さかなクン
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2016/07/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

息子が影響を受けた愛読書なので、親としても読んでみました。子どもに勇気を与えてくれる楽しい本ですが、親や教育者にとってもすごく参考になります。さかなクンがなぜさかなクンになれたのか、そのヒントがつまっています。

 

『知の巨人ドラッカー自伝』ピーター F ドラッカー 日経ビジネス人文庫

知の巨人 ドラッカー自伝 (日経ビジネス人文庫)
 

ドラッカーの本はこれまでも何度も読んできましたが、そもそもどんな生涯を生きてきたのか気になり初めてドラッカー自伝を読みました。戦前の記者時代から、GMを研究調査し、その経験から企業研究、経営学、マネジメントの大家としての道を開拓していった道筋が興味深かったです。やはり、理論的書籍を立体的に読むには、著者自身の生涯や時代と合わせて読み解かなければならないと改めて感じました。

 

以下、2019年に読んだ102冊のリストです。

1『考具』加藤昌治CCCメディアハウス

2『「本の読み方」で学力は決まる』川島隆太 青春出版社

3『「非認知能力」の育て方』ボーク重子 小学館

4『ワーク・ルールズ!』ラズロ・ボック東洋経済新報社

5『How Google Works』エリック・シュミット日本経済新聞出版社

6『隠れた人材価値』チャールズ・オライリー 翔泳社

7『ビジョナリー・カンパニー2』ジェームズ・c・コリンズ 日経BP

8『ビジョナリー・カンパニー【特別編】』ジェームズ・c・コリンズ 日経BP

9『チームのことだけ、考えた。』青野慶久 ダイヤモンド社

10『複業の教科書』西村創一郎 ディスカバー・トゥエンティワン

11『これからの「できる課長」の条件』坂尾晃司 明日香出版社

12『伸びてる会社がやっている新卒を即戦力化する方法』近藤悦康 クロスメディア・パブリッシング

13『採用基準』伊賀泰代 ダイヤモンド社

14『ソーシャル・チェンジ』伊藤隆 中央公論新社

15『ルポ児童相談所』慎泰俊 ちくま新書

16『僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。』出雲充 ダイヤモンド社

17『新世界』西野亮廣 KADOKAWA

18『まんがでわかる7つの習慣』フランクリン・コヴィー・ジャパン 宝島社

19『非営利組織の経営』P.F.ドラッカー ダイヤモンド社

20『企業生き残りの条件ーりそな社外役員の現場報告』箭内 昇 ビジネス社

21『あなたの会社が壊れるとき』箭内昇 日本経済新聞社

22『代表的日本人』内村鑑三 岩波文庫

23『論語と算盤』渋沢栄一 ちくま新書

24『採用学』服部泰宏 新潮社

25『育てる力栗山英樹論語と算盤』の教え』栗山英樹, 小松成美 宝島社

26『アメーバ経営稲盛和夫 日本経済新聞出版社

27『江副浩正』馬場マコト, 土屋洋 日経BP

28『渋沢栄一―社会企業家の先駆者』島田昌和 岩波新書

29『経営者の条件』大沢武志  岩波新書

30『Measure What Matters』ジョン・ドーア 日本経済新聞出版社

31『大学の未来地図』五神真 ちくま新書

32『大学大崩壊』木村誠 朝日新書

33『茶色のシマウマ、世界を変える』 石川拓治 ダイヤモンド社

34『大谷翔平の素顔』佐々木亨 扶桑社

35『野村再生工場 ――叱り方、褒め方、教え方』野村克也 角川グループパブリッシング

36『謎の豪族蘇我氏』水谷千秋 文春新書

37『マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則』ピーター・F・ドラッカー ダイヤモンド社

38『井深大 自由闊達にして愉快なる』井深大 日経ビジネス人文庫

39『稲盛和夫流・意識改革 心は変えられる原英次郎 ダイヤモンド社

40『問い続ける力』石川善樹 ちくま新書

41『知の巨人ドラッカー自伝』ピーター F ドラッカー 日経ビジネス人文庫

42『High Output Management』アンドリュー・S・グローブ 日経BP

43『なぜ人と組織は変われないのか――ハーバード流 自己変革の理論と実践』ロバート・キーガン 英治出版

44『権力の驕りに抗して―私の履歴書』J.W. フルブライト 日経ビジネス人文庫

45『学校に行きたくない君へ』全国不登校新聞社 ポプラ社

46『イノベーションと企業家精神』P.F.ドラッカー  ダイヤモンド社

47『貧困を救えない国日本』阿部彩, 鈴木大介 PHP新書

48『社員の力で最高のチームをつくる』ケン・ブランチャード ダイヤモンド社

49『さかなクンの一魚一会』さかなクン 講談社

50『こんな夜更けにバナナかよ』渡辺一史 文藝春秋

51『なぜ人と人は支え合うのか』渡辺一史 ちくまプリマー新書

52『経営者の条件』P.F.ドラッカー  ダイヤモンド社

53『ADHDでよかった』立入勝義  新潮新書

54『マネーボールマイケル・ルイス 早川書房

55『ガキのためいき1~3』沖田×華 講談社

56『うちの子は字が書けない』千葉リョウコ ポプラ社

57『スウェーデンの小学校社会科の教科書を読む』 ヨーラン スバネリッド 鈴木 賢志 新評論

58『人事と採用のセオリー』曽和利光 ソシム

59『世界でいちばん働きがいのある会社』マイケル C. ブッシュ 日経BP

60『GMとともに』アルフレッド・P・スローンJr ダイヤモンド社

61『日本の財団』林雄二郎  中公新書

62『家族の幸せの経済学』山口慎太郎 光文社新書

63『ファンベース』佐藤尚之 ちくま新書

64『絵本をつくりたい!』成美堂出版編集部 成美堂出版

65『絵本のつくりかた1』酒井駒子 美術出版社

66『絵本のつくりかた2』貴田奈津子 美術出版社

67『夢をかなえるゾウ2』水野敬也 飛鳥新社

68『スターバックス成功物語』ハワード・シュルツ 日経BP社

69『妻のトリセツ』黒川伊保子 講談社

70『老人の取扱説明書』平松類 ソフトバンク新書

71『スウェーデン式アイディア・ブックフ』レドリック・ヘレーン ダイヤモンド社

72『ディック・ブルーナ』森本俊司 文春文庫

73『アインシュタイン150の言葉』ジェリー・メイヤー ディスカバー・トゥエンティワン

74『アイデア大全』読書猿 フォレスト出版

75『うちの子もいじめられました』鈴木真治 WAVE出版

76『フィンランドの教育はなぜ世界一なのか』岩竹美加子 新潮新書

77『ソフトバンクの組織・人事戦略』滝田誠一郎 労務行政

78『ファンタジウム杉本亜未 講談社

79『破天荒フェニックス』田中修治 幻冬社

80『宗教改革の物語』佐藤優 角川書店

81『企業の人材育成入門』中原淳 ダイヤモンド社

82『さあ、才能に目覚めよう』ドナルド・O. クリフトン  日本経済新聞出版社

83 『3000万語の格差』ダナ・サスキンド 明石書店

84『教育格差』松岡亮二 ちくま新書

85『最強のポジティブチーム』ジョン・ゴードン 日経BP

86『なぜ会社は変われないのか』柴田昌治 日本経済新聞出版社

87『なんとか会社を変えてやろう』柴田昌治 日本経済新聞出版社

88『アメリカ問題児再生教室』林壮一 光文社新書

89『世界を変える偉大なNPOの条件』ヘザー・マクラウドグラント ダイヤモンド社

90 『1兆ドルコーチ』アラン・イーグル ダイヤモンド社

91『エディ・ジョーンズとの対話』生島淳 文藝春秋

92『自分で伸びる小学生の育て方』沼田晶弘 KADOKAWA

93『あなたのチームは機能してますか?』パトリック・レンシオーニ  翔泳社

94『キャズムジェフリー・ムーア 翔泳社

95『経営者の役割』C.I.バーナード  ダイヤモンド社

96『スターバックスに学べ』 ジョン・ムーア PHP

97『日本一働きたい会社のつくりかた』 羽田幸広 PHP

98『個性はどう育つか』 菅原ますみ 大修館書店

99『世界標準の子育て』 船津徹 ダイヤモンド社

100『クリエイティブ・マインドセット』 トム・ケリー 日経BP

101『ケーキを切れない非行少年たち』宮口幸治 新潮新書

102『自分をコントロールする力 非認知スキルの心理学』森口佑介 講談社現代新書

 

最後に2019年に出版した本も。

そうゾウくんとえほんづくり

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2019年を自分史10大ニュースで振り返る

私は毎年一年間の振り返りを「自分史10大ニュース」という形でまとめています。

メディアなどが年末によくやる企画ですが、自身の取り組みを振り返ってまとめるのにもよいので、お奨めです。

ということで、本山勝寛の2019年自分史10大ニュースは?

 

1) オンラインサロンMSI塾立ち上げ

 本業とは別の個人の取り組みとして始めたオンラインサロン「MSI塾」。初めてのことばかりなので手探りが続きますが、だからこそいろんな学びを得ています。それにメンバーとの出逢いによって、一人では生まれないモノが生まれてきていることを感じています。

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2) 『そうゾウくんとえほんづくり』出版

 上記オンラインサロンMSI塾から生まれた子どもの創造力を伸ばすワークブック『そうゾウくんとえほんづくり』。私自身は本を出すことは毎年の恒例となっていますが、子ども向けの本を出版したのは人生で初めて。世の中にないチャレンジングな本を創造できたと思っています。これもMSI塾のメンバーのおかげ!

そうゾウくんとえほんづくり

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3) 日本財団人材開発チーム立ち上げ

2019年は「育人創社」をテーマにしていたのですが、勤め先の日本財団で人材開発チームを正式に発足させ、いろんな新規の取り組みにチャレンジしました。今年は「人を育てる」ことを考え抜いた一年でした。

 

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4) ボストンキャリアフォーラム

自分自身が留学先で就職活動したボストンキャリアフォーラムに、13年ぶりに今度は採用する側としていきました。懐かしいボストンの街並みや母校のハーバードも少しだけ立ち寄って、留学時代の原点に立ち返ることができました。

 

5) チーム再建

 任されているチームで今年はいろんなことがありました。一言でいえば、チーム再建。仕事でここまで悩んだのは初めてのことでしたが、一年を振り返ると、いい経験をさせてもらえたと感じています。

 

6) 第三の居場所30拠点に

日本財団の子どもの貧困対策として推進している第三の居場所が全国で30拠点に到達しました。子どもたちも着実に成長しており、日本社会に定着してきていることを感じています。

 

7) 身長が人生初めて170センチに

実は密かな目標として立てていた身長を伸ばし今年170センチに到達することを、健康診断で正式に達成しました!人生初の170センチ超えです。もっと伸ばしていきたいです。

 

8) 令和時代

 平成から令和に。日本共通のニュースですね。自分自身も新時代を創り出そうという気持ちを後押しされています。

 

9) ラグビー日本代表ワンチームの活躍

 今年は「育てる」をテーマにして、スポーツの監督の本やチームワークの本をよく読んでいたのですが、ラグビー日本代表の活躍は大変刺激を受けました。

 

10) 女子高生バレーチームの監督をしてみる管理職研修

女子高生バレーボール部で複数校から編成されたチームをその日に初めて会って監督をして、優勝を目指すというちょっと変わった管理職研修に参加しました。2日間の短期でしたが、いろんな示唆や学びを得ることができました。やはりスポーツから学べることって多いですね。

 

というわけで、2019年を振り返ってみました。

もちろん、5人の子どもたちを含めて家族みんなが元気で過ごせたことが何よりの幸せであり、何物にも代えがたい大きな宝物です。子どもたちも一人一人大きく成長しました。

 

今年一年みなさんの支えのおかげて駆け抜けてこれました。この場を借りて感謝申し上げます。

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子どものクリスマスプレゼントにしたい絵本5選

今週のお題「クリスマス」

もうすぐクリスマスですね。

子どものいる家庭ではお子さんやお孫さんのクリスマスプレゼントも用意している頃だと思います。

 

大人が子どもにあげたいプレゼントの定番として絵本があげられます。

 

最近のPISAの国際学力調査でも日本の読解力の国際順位が低下していたと話題になりました。日本人が段々と本を読まなくなり、読解力が落ちてきているのではという懸念はいたるところで聞きます。そんな時代だからこそ、幼少期から絵本に親しみ、本を読む習慣や物事への理解力、共感力をつけたいと思うのは当然かもしれません。

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さて、5人の子どもたちがいる我が家には絵本がたくさんあります。絵本を毎晩読み聞かせして寝るのも幼児期の定番となっています。私自身も5人の子どもたちに延べ3000日読み聞かせをしてきました。

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そんな我が家で読み継がれてきた、お薦めの絵本5選を紹介します。

 

 1. 『ぼくのおふろ』『ぼくのふとん』『ぼくのトイレ』シリーズ

ぼくのおふろ (わたしのえほん)

ぼくのおふろ (わたしのえほん)

 

絵本としてのストーリーと、いろんな変わったお風呂/ふとん/トイレが出てくる発想豊かな楽しさ、子どもが大好きなウォーリーを探せ的な要素、そしておしりやトイレなどちょっとだけ下ネタが出てくるとところが子どもの心を鷲掴みします。

 

2. 『100かいだてのいえ』『ちか100かいだてのいえ』シリーズ

100かいだてのいえ

100かいだてのいえ

  • 作者:岩井 俊雄
  • 出版社/メーカー: 偕成社
  • 発売日: 2008/05/01
  • メディア: ハードカバー
 

 大胆に見開きを縦に使ったユニークな絵本。100階という高さ/深さをイメージさせてくれ、数の概念にも親しめます。各階には違った生き物が住んでいて、絵を楽しみながら100までたどり着く達成感を味わえます。

 

3.  おとうさんはウルトラマン

おとうさんはウルトラマン (ウルトラマンえほん)

おとうさんはウルトラマン (ウルトラマンえほん)

  • 作者:みやにし たつや
  • 出版社/メーカー: 学研プラス
  • 発売日: 1997/04/01
  • メディア: 単行本
 

ウルトラマンがおとうさんという設定で、父親として読み聞かせしていて楽しくなる絵本です。子どもがパパのことを大好きになってくれますし、親としてもウルトラマンのようにならないとなあと思わせられます。我が子も自分とパパのことをイメージしながら絵本を味わっている様子です。

 

4. のんたんシリーズ 

ノンタンプレゼントセット(6冊入り)

ノンタンプレゼントセット(6冊入り)

 

のんたんは定番中の定番ですね。我が家にも20冊くらいあります。代々すべての子供たちが読んできました。台詞をすべて覚えているものもあります。 のんたん、くまさん、ぶたさん、たぬきさん、うさぎさんといったシンプルなキャラクター。わかりやすいストーリー、歌のように口ずさむ語呂。子ども心に刺さる王道絵本ですね。

 

5.アニメ絵本シリーズ

世界の名作や日本昔話をそろえたアニメ絵本シリーズ。誰もが聞いたことがある物語を子どもにちょうどいいボリュームの絵本にまとめてくれています。名作の物語って普遍的な教訓やメッセージが込められていますし、ストーリーとしてもおもしろいので、やっぱり時代を超えていいものです。私も子どものころに親しんできました。

 

最後に、宣伝もさせてください。絵本は読み聞かせることもいいですが、子ども自身が絵本をつくることができたら、もっとよいとは思いませんか?読み聞かせで育ってきたお子さんが、今度は自由な発想で自分自身のオリジナル絵本をつくる。そんなチャレンジをすることで、子どもの創造力や発想力を伸ばすワークブック『そうゾウくんとえほんづくり』をこの度出版しました。

そうゾウくんとえほんづくり

そうゾウくんとえほんづくり

 

すぐに絵本をつくれといわれても難しいですが、ステップを踏んだ楽しいワークが用意されているので、楽しみながら取り組みます。子どももさることながら親も楽しめる魔法のワークブックです。

こちらも子どもにプレゼントして、ぜひ親子で楽しんでみてください!

親子で一緒に絵本を創って3C=創造性・好奇心・コミュニケーション力を伸ばす

これからの時代、創造性や好奇心、コミュニケーション力がより重要になってくることは間違いないでしょう。私はこれらをCreativity、Cruiosity、Communicationの頭文字をとって「3C」と捉えています。そして、「IQ」や「EQ」に次ぐ重要な概念としてCQがビジネス界や学界で世界的に注目され始めています。トーマス・フリードマンの『フラット化する世界』でもCQの重要性が語られています。

 

フラット化する世界 [増補改訂版] (上)

フラット化する世界 [増補改訂版] (上)

 

 

では、子どもの創造性や好奇心、コミュニケーション力の3Cを伸ばすには、具体的にどんな方法があるのでしょう?
 
創造性や好奇心を育むためには、読んで吸収するインプットだけでなく、自らが創り出して表現するアウトプットがより重要です。そして、子どもが子どもらしさをいかしながら、自由な発想で表現できるアウトプットの方法の一つとして絵本を創ることがあげられます。
 
私は子どもの頃、絵本をつくるという取り組みをしたことがとても印象に残っています。そのときは、ジャックの豆の木のような物語と雲の上で雷様が雨を降らすことを組み合わせて、水不足を救うという絵本を創作しました。自分にとって初めての本という「作品」でもあり、テストで高得点を取るのとはまったく質の異なる、いつにない満足感を得られた記憶があります。いつか本当に自分の創った本が書店に並んだらいいなあ、とぼんやりながら思うようになりました。
 
子どもにとって絵を描くことは比較的楽しい作業です。自分の好きなもの、想像をふくらませたことであればなおさらです。一方で、文章を書くのが苦手で嫌いな子はたくさんいます。多くの子どもたちの悩みの種である読書感想文はその最たる例です。
 
では、絵を中心にして、そこに短い言葉を組み合わせたらどうでしょう。好きな絵を描きながら、その絵が話し出すような感覚で文章を書いたらどうでしょう。自分の描いた絵が想像力を刺激して、自然とコトバが浮かんできやすくなります。そして、難しい文章にしなくても、絵がコトバを補助してくれるので、作品としてまとまりやすくなります。
 
小さい頃から「読む」ものであった絵本を、なんと自分でも創ることができてしまった!という達成感、満足感が目に見えるかたちで得られるのです。
 
私の子どもたちにもオリジナルの絵本をつくらせてみたことがあります。5歳の娘には、絵を自分で描かせて、字は少し助けながら取り組みました。8歳と10歳の上の子たちは、こうやって作ってみてとガイドをして、材料を用意してあげたら、楽しそうに自ら創り上げました。
 

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10歳の息子は大好きなザリガニくんを主人公に、5歳の娘は「ねこちゃんとくまくん」というとてもシンプルな絵本ですが、なんだが味わいのあるものになりました。特に、5歳の娘は、「またやりたい」と何度も言って、自ら続きを書き進めました。
 
オリジナル絵本を親子で創るという手法は創造性や発想力、言葉や物語への好奇心、表現力やコミュニケーションを伸ばすのに非常に優れた方法なのではないかと思うようになりました。そこで、周りの友人や私が主宰するオンラインサロンMSI塾のメンバーなどに協力してもらい、絵本つくりの親子ワークショップをやってみたところ、それぞれの子どもたちが楽しそうに自分なりのオリジナル絵本をつくっていました。こういった経験をベースに誰もが実践できるワークブックにしようと12月20日に出版するのが『そうゾウくんとえほんづくり』(KADOKAWA)です。
そうゾウくんとえほんづくり

そうゾウくんとえほんづくり

 

 

ワークを積み重ねいくと、オリジナルキャラクターをつくったり、キャラクターや場面設定をしたり、物語の起承転結を考えたりしながら、最後にはオリジナル絵本を完成させられるという仕掛けになっています。ぜひ多くの家庭や教育現場で実践してみてもらいたいです。
 
完成したオリジナル絵本を本棚や学習机、リビングなどに飾っておくと、自分の創作した作品が、売られている名作絵本と並んでいるという自信を得ることにつながります。また、コトバや物語がどこか遠い世界のものではなく、自分ごととして捉えられ、身近なものとして感じられるようになります。12月20日発売ですので、ぜひご予約下さい!

創造性を伸ばす親子ワークブック『そうゾウくんとえほんづくり』予約スタート!

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そうゾウくんとえほんづくり

「勉強はつまらない」

「大人に無理やり勉強させられる」

「将来のためだからしかたなく塾に通っている」

「決まったことを覚えたり、正解を答えられることが頭がいいこと」

これって何かがおかしくないでしょうか?

 

本来、何か新しいことを学んだり、それを何かにいかしたりすることって、メチャクチャ楽しいことです。

人間の人間たるゆえんであると言っても過言ではないと思います。

 

「学ぶことはメチャクチャ楽しい!」

「学んだことをアウトプットすることはもっと楽しい!」

 

これが私の心からの実感であり、老若男女世界中の人々に伝えたいことです。

そして、世界中の子どもたちに楽しい学びを届ける「学びのイノベーション」を起こすことが私のビジョンです。

 

そんな問題意識とビジョンを具体的な形にした、子どもの創造性を伸ばす新しいイノベーティブな親子ワークブックを出版します!


ワークブックのタイトルは、

『そうゾウくんとえほんづくり』。


子どもたちの創造力や想像力、好奇心、発想力、表現力、自己肯定感を高める楽しい親子ワークブックです!計算ドリルや漢字ドリルのように、いわゆる学力や認知能力でけでなく、昨今学界やビジネス界でも注目されている非認知能力を伸ばすことを目的としています。非認知能力の重要性については以下の記事もご参照下さい。

motoyamakatsuhiro.hateblo.jp


子どもの非認知能力を伸ばすことを目的に開発した『そうゾウくんとえほんづくり』は、子どもが楽しく遊んでワークをしているうちに、最後にはオリジナル絵本というイノベーティブな創作物を完成させられるというコンセプトです。子どもにとって大きな自信につながりますし、途中に思考力や発想力を伸ばす様々な仕掛けが用意されています。

 

以下の目次のとおり、パート1からパート3までのワークで「達成感」「成功体験」や「自分で考える力」「表現する力」などを身に付け、最後のパート4で実際にオリジナル絵本をつくり、創造力を磨くという構成になっています。親子で楽しみながらワークを進めていくだけで、気づけば今後必要な能力が身につく、「魔法」のワークブックです。

【もくじ】

パート1 おなじところさがし ~共通点を見つけ、あたらしい「見かた」を身につける~

パート2 まぜこぜポン! ~ちがうものをくみあわせて、あたらしいものをつくり出す~

パート3 じゆうにかこう! ~かんがえるフレームワークをつかって、かたちをつくり上げる~

パート4 オリジナルえほんをつくろう! ~かんがえてきたものをかたちにして、 さくひんをソウゾウする~


ほめかたガイド「子どもが伸びる『あいうえおかきくけこ』」

 

 

 

昨年から企画を構想し、同時期に立ち上げたオンラインサロンMSI塾で幼児教育の専門家や教師、主婦、様々な方と一緒に企画し、トライアルも重ねながら共同開発した渾身の革命的作品です!メインキャラの「そうゾウくん」もそこから生まれました。


Amazonで予約開始したので、ぜひぜひご予約ください!!学びのイノベーションに向けて、うんこドリルを超えるブームを創りたいです!

 そうゾウくんとの「楽しい学び」のセカイにご参加ください!

そうゾウくんとえほんづくり

そうゾウくんとえほんづくり

 

 

自分をコントロールする力「実行機能」〜非認知スキルの心理学が示すヒント

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学力テストでは測れないが重要な力、非認知能力への注目が日に日に高まっている。ノーベル経済学賞受賞者のヘックマン教授の『幼児教育の経済学』や中邑牧子先生の『学力の経済学』などがベストセラーになることで、日本でもその学術的研究が紹介され、知られるようになってきた。

幼児教育の経済学

幼児教育の経済学

 

非認知能力(非認知スキル)とは、やり抜く力やコミュニケーション力、自制心、社交性、好奇心などを指し、いわゆる学力テストやIQで測定できる認知能力と対をなす概念だ。

 

日本財団が子どもの貧困対策で進める「第三の居場所」事業でも、勉強を教える学習支援だけでなく、子どもたちの非認知能力向上を重視したプログラムを用意しており、第三の居場所に通うことによる子どもたちの非認知能力の変化も検証している。

 

とはいえ、非認知能力はテストで測れないスキルであり、測定するのが認知能力よりも困難であることは事実だ。大事なのはわかるけど、どうやってそれを測り、育てたらよいのか分かりづらい。そんなモヤモヤした疑問に、森口祐介氏の新著『自分をコントロールする力 非認知スキルの心理学』は一つの道筋を示してくれている。

自分をコントロールする力 非認知スキルの心理学 (講談社現代新書)
 

 

同著で紐解かれるのは、非認知能力のなかでも、「実行機能」というスキル。

 

目標を達成するために、自分の欲求や考えをコントロールする能力を、心理学や神経科学の専門用語で「実行機能」と呼ぶ。この実行機能については、比較的研究が進んでいる。

 

子ども期における実行機能が低いと、健康面では循環器系疾患のリスクが高く、肥満になりやすく、性感染症になりやすく、歯周病になりやすい。また、ニコチン依存症や薬物依存症にらなりやすい。経済面では、年収が低く、社会的地位が高いとされる職業につきにくく、貯金が少なく破産しやすい。家庭面では、子どもがいる場合、シングルで育てることになりやすい。

このかなり衝撃的な研究結果を、デューク大学カスピ博士らグループが2011年に発表している。

 

実行機能の発達には、遺伝的要因と環境的要因の両方が関係するが、子どもの環境的要因が、より重要だという。特に家庭環境が強い影響を与え、親の振る舞いや夫婦仲などの家庭の雰囲気、睡眠やメディア視聴、生活習慣も影響する。

 

また家庭環境の影響は強いものの、その他の環境やプログラム等により子どもの実行機能は鍛えられうることも示されている。この部分が非常に重要で、紹介されている「心の道具」プログラムなどは非常に興味深い。

 

非認知能力、あるいは実行機能が重要だということは明らかになってきているが、ではそれをどう育てるのか具体的な施策とその効果検証は世界的にもまだ道途上だ。本著はそのヒントを示してくれている。 

そうゾウくんとえほんづくり

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