本山勝寛 4kizフォーキッズ代表 公式ブログ | Katsuhiro Motoyama's Official Blog

教育イノベーター本山勝寛の学びのススメ日誌。極貧家庭から独学・奨学金で東大、ハーバード大学院に通い、国際教育政策修士課程修了。日本財団で教育、国際支援、子ども支援事業に携わり、EdTechスタートアップを起業。 子供向けSNSフォーキッズを立ち上げる。『好奇心を伸ばす子育て』『最強の独学術』等著書多数。6児父4回育休。

本嫌いを生み出す学校教育によって日本の大学生の半数は本を読まない  

言語能力はすべての教科の基礎となり、あらゆる活動に関わってくる要素となるので、非常に重要な力であることはいうまでもありません。しかし、国語が好き、本を読むのが好き、文章を書くのが好きという子どもは非常に少ないのが現状ではないでしょうか。小さい頃からコトバに慣れ親しみ、学校でも最も時間をかけて国語の授業を受けているのに、国語への興味、コトバへの好奇心が年を重ねるたびに薄れていくのはなぜでしょうか?

 

公益財団法人全国学図書館協議会の第63回学校読書調査(2017年)によると、1ヶ月に1冊も本を読まなかった人の割合は、小学生で5.6%、中学生で15.0%、高校生で50.4%です。つまり、小学校から中学校、中学から高校と、学校生活が長くなるほど、子どもたちは本をまったく読まなくなる傾向にあるということです。小学生の約95%は毎月何らかの本を読んでいるのに、高校では2人に1人は本を読まなくなります。(参照:

http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/30/04/__icsFiles/afieldfile/2018/04/20/1403863_003_3.pdf

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この傾向は大学生も同じです。全国大学生活共同組合連合会の第54回学生生活実態調査(2018年)によると、1日の読書時間が0と回答した大学生は48.0%にのぼります。2017年は53.1%だったので、やや回復傾向にあるかもしれませんが、いずれにせよ大学生でもおよそ2人に1人は本を読まないという現状です。

 

小学生はより平易な本を読んでいるということも想定されますが、それにしても学校生活を重ねるほど本を読まなくなるというのはいかがなものでしょうか?学校は、子どもたちが本来持っていたコトバへの好奇心を摘み取ってしまっているのではないでしょうか?

 

私はというと、小学生の頃はあまり本を読みませんでした。それが、高校生になるとあることがきっかけで本が好きになり、大学生になってからは「本の虫」といわれるほど読み漁りました。社会人になった今でも相当な読書量が継続していますし、さらに本を書く立場にもなりました。

 

好奇心を中心におくと、おいしいものを食べたいと思うように、本は自然と読みたくなります。そして、おいしいものを食べたときのように、喜びと満足感を得られ、知の栄養が成長につながります。

 

学校教育は経験すればするほど、コトバへの好奇心を削ぎ落とし、本を読みたくない人にしてしまいます。日本の教育は本当にそれでよいでしょうか?

私がオンラインサロン「MSI塾=本山ソーシャルイノベーション塾」で学びのイノベーションを起こしたいと思ったのも、そんな問題意識からです。

 

物事の知識や解き方の正解を教え込まれるだけでなく、コトバや物語、論理や新しい世界に対して自らが好奇心をもって学んでいく。教育の時代から学びの時代へと大転換していかなければ、いつまでも本が嫌いで、指示されないと動けない人間を量産してしまうでしょう。

日本の教育は本当にこのままでよいのでしょうか?

 

motoyamakatsuhiro.hateblo.jp

最強の独学術 自力であらゆる目標を達成する「勝利のバイブル」

最強の独学術 自力であらゆる目標を達成する「勝利のバイブル」

 

何かに挑戦することは濃い人生を生きること~MSI塾開塾一週間

オンラインサロン「MSI塾=本山ソーシャルイノベーション塾」を開いて一週間が経ちました。

「まだ一週間しか経ってなかったんだ?」と思えるくらい、自分にとって濃い一週間となりました。

 

夢に向かって具体的に目標を立て、行動し、挑戦することは、それだけ「濃い人生」を生きることになります。

 

なんとなくぼーっと生きて、「ああなったらいいのに」とか、「いつかはこうなりたい」とか、「忙しいから落ち着いたらでいいや」とか、「お金がないからしょうがないか」とか、「失敗するかもしれないから」とか、そういう生き方をしていると、いつの間にか時間は経って、人生は終わってしまうかもしれません。

 

私は、与えられた一回限りの人生、限られた時間のなかで、借り物の時間のなかで、本物の夢をみたいと思っています。できるかできないかはやってみないと分からないから、とにかくやってみようと行動に移すように、自分自身を押し出します。

 

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オンラインサロンも、これからどうなるか、まだはっきりとは分かりません。

でも、たった一週間で既に16名ものメンバーが入会してくれ、なんのカタチも校舎もないオンライン上の私塾に、同志が集まってきてくれました。それぞれの分野で経験があり、個性があり、私も一人ひとりと出会い、再会し、交流できることが、大きな刺激になっています。

 

そんな同志たち、なかまたちを大切にし、そして具体的に社会を変えるための一石を投じる行動に移していきたいです。

 

できることは初めは小さなことかもしれませんが、具体的なカタチにして世に出すことはできます。そして、そのカタチは私一人でつくるものより、あるいはメンバーが一人でつくるものより、より磨かれた、より社会に大きな影響を与え得るソーシャルイノベーションとなることを信じています。

 

私は高校時代から、吉田松陰松下村塾にあこがれて、いつかそんな私塾をつくりたいとおもってきました。その夢に向かって動き出しました。時代はまったくことなりますが、社会を変える原動力はいつも熱狂的な小グループから生まれものと信じています。

みなさんとの出逢い、参画をお待ちしています。

https://camp-fire.jp/projects/view/119631

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世界一イノベーティブな親子ドリル開発の参加者募集!

日本ってドリルがものすごくたくさんありますよね。

 

学校の宿題も漢字ドリルや計算ドリルですし、書店の学参や自動車コーナーに行ってもたくさんの知育ドリルが並んでいます。これだけ、ドリルが充実している国は他にないのではと思います。

 

それに、2017年にはうんこドリルも大流行しました。なんと、累計発行部数が330万部を突破したそうです。企画が子ども心のツボをおさえたこともさることながら、ドリル需要の高さがうかがわれる事象だと思います。

 

日本一楽しい漢字ドリル うんこかん字ドリル 小学1年生

日本一楽しい漢字ドリル うんこかん字ドリル 小学1年生

 

 

ただ、うんこドリルも他のドリルもそうですが、多くのドリルが漢字やひらがな、計算など基礎学力を養うものばかりです。もちろん、それらも大事ですが、新しい時代により必要とされるのは、漢字が正しくきれいに書けるようになることだけでなく、発想力や表現力、創造性、好奇心といったテストでは測れない非認知能力であると思います。

 

非認知能力の重要性は日本でもここ最近ようやく注目され始めていますが、ではどうやったら具体的に伸ばすことができるのか、まだまだ未開拓な分野です。文部科学省も「主体的・対話的で深い学び」を推奨していますが、学校の授業はいまだに旧態依然としており、子どもたちもひたすら漢字・計算ドリルばかりをさせられています。

 

日本の教育はこのままでよいのでしょうか?

 

AIがますます発達するというのに、日本の子どもたちは未来にイノベーションを起こす人材に育っていけるのでしょうか?

 

そんな問題意識と、ドリルという日本のユニークな学び文化を掛け合わせて、新しいチャレンジングなプロジェクトを立ち上げます!

 

「世界一イノベーティブな親子ドリル」の開発です。

 

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子どもたちの創造性や発想力、表現力を養うのに加え、親子ドリル形式をとることで親子の対話を促進し、子どもたちの自己肯定感や達成感を高めます。

 

世界の学びにイノベーションを起こすようなプロジェクトにしたいと思っています。

 

この親子ドリル開発プロジェクトに参画いただける有志を、オンラインサロン「本山ソーシャルイノベーション塾=MSI塾」で大募集します!我こそはという方、単純にどんなものなのか気になるという方、ぜひ気軽にご参加ください。具体的に親子ドリルを出版し、親子ドリルチームとして共同開発者の名前に加わっていただきます。

 

うんこドリルを超える一大旋風、ソーシャルイノベーションを起こしましょう。みなさんのご参加をお待ちしております!

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出逢う力

人は生涯を通して多くの人と出会います。

 

学校や職場で数年間一緒だったり、何十年も関係があったり、たった一回きりの出会いだったり。

 

私はどちらかというと第一印象がかたいイメージがあるからか、はじめは人から近寄りがたいと思われてしまうふしがあります。反省しつつも、顔や雰囲気はなかなか変えられないので、自分の弱味なのかなと思っています。

 

でも、私自身の「学び」や「挑戦」を振り返ると、必ずといってよいほど、人との「出逢い」がありました。ある人と出逢い、発見があり、学び、シナジーが生まれ、コラボレーションが起き、イノベーションが起きます。

 

私が初めて本を出す前、本を出すという夢があったのですが、なかなか実現せず断られていました。そんなとき、あるメールマガジンに掲載されていた作家養成ゼミの告知を見て、すぐに企画書を書いて応募しました。そこから私を見初めてくれたのが、日本の作家エージェントの草分け的存在である鬼塚忠さんです。

 

鬼塚さんとの出逢いによって、本を出すという夢が叶いました。それだけでなく、多くの出版社とのつながりが生まれ、「本を通して、世界に学びのイノベーションを起こす」「多くの人々が夢を叶えるためのエンパワーメントに献身したい」というもっと大きな夢と挑戦に進化していきました。

 

人との接点を、学びとコラボレーションに転換させることが「出逢う力」ではないかと思っています。

 

いま、私はオンラインサロンMSI塾という新しい実験と挑戦によって、「出逢う力」を新しい時代の学びの科目にしたいと思っています。

 

新しい出逢い。コラボレーションがうまれる新たな学びとイノベーション、ドキドキワクワクしながら待っています。

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一歩前に踏み出す勇気

人生には選択を迫られるときがあります。

 

右か、左か。

やるか、やらないか。

前に進むか、留まるか。

 

私の人生訓として、どちらかの選択に悩んだときは、より困難な道を選ぶようにしています。

そして、成功するかどうか分からなくても、とにかく前に一歩踏み出すようにしています。

 

大学受験のときも、留学のときも、ブログを書き始めたときも、本を出そうというときも、育休を初めて取ったときも、多くの新規事業を立ち上げたときも。

 

もちろん、うまくいかなかったらどうしようと悩んだり、なかなか身体が動かなかったりすることもあります。でも、勇気を出して「えいやっ!」と一歩前に踏み出すことで、挑戦は具体的にスタートし、道は少しずつ開かれます。失敗しても、その要因を分析して、軌道修正しながら挑戦し続ければよいのです。

 

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オンラインサロン「本山ソーシャルイノベーション塾=MSI塾」を始めたのも、そんな不安な気持ちを乗り越えて、一歩前に踏み出して、具体的に行動に移した新たな挑戦です。

 

何が始まるのか、私自身がドキドキワクワクしながら、手探りで新しいセカイに挑んでいます。

 

ぜひ皆さんにも一歩踏み出してみていただきたいです。

それぞれの挑戦があると思います。行動に移すことで、変わっていきます。

MSI塾でも、そんな一歩踏み出す勇気を後押ししたいと思っています。

 

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オンラインサロン「本山ソーシャルイノベーション塾(MSI塾)」開塾!

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7月7日。オンラインサロンを創設リリースしました!

サロン名は「本山ソーシャルイノベーション塾(MSI塾)」です!

 

その名の通り、社会にイノベーションを起こすことを目指し、様々な問題意識や志をもった個が、組織の枠を超えて集まるサロンとしたいです。

 

教育や子育て、社会課題の解決に向けて、これまでにないような新しい手法や取り組みをサロンメンバーと一緒にチャレンジしていきたいと思っています。

 

本サロンの一つの特徴と強みは「ソーシャル」を全面に出していること。塾長である私自身がソーシャルイノベーションのハブとなることを活動理念に掲げ日本財団で長年勤めてきた経験をもとに、社会課題の解決に向けて本気で取り組みます。そして、組織のしがらみなしに、志とアイディア、つながりとネットワークを武器にして、オンラインサロンだからこそできることに挑戦します。

 

もう一つの特徴と強みは、「出版」という目に見える社会へのアウトプットをセットにできることです。私はこれまで13冊ほどの本を出版し、その多くが重版となり、海外への翻訳出版も含めたベストセラーとなっています。出版業界とのネットワークを武器に、MSI塾のメンバーたちと一緒に手がけるイノベーションプロジェクトを具体的に本の形にもして世に出していきます。

 

既存のオンラインサロンで成功している、キングコング西野亮廣さんや、堀江貴文さん、幻冬社の箕輪さんなども本の出版という分かりやすいアウトプットが定期的にあることでサロンのモーメンタムをつくっています。

 

MSI塾でも、ソーシャルイノベーションを起こすプロジェクトと出版を両輪にして、具体的に世の中に波紋を広げる動きをしていきます。メンバー一人ひとりも、出版を含めてプロジェクトの参画者となっていただけるので、学びと成長につながる経験が得られるかと思います。

 

オンラインサロン「本山ソーシャルイノベーション塾」MSI塾、何をやるんだろうと?気になった方は、お試しでよいのでぜひ入会してみてください!ご入会手続きは大手クラウドファンディングのプラットフォームCampfireからです。

 

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※2019年12月22日追記

本オンラインサロンMSI塾発のプロジェクト、子どもの創造力を高めるワークブック本『そうゾウくんとえほんづくり』が出版されました!

 

そうゾウくんとえほんづくり

そうゾウくんとえほんづくり

 

 

父の日にお薦めする「子どもの好奇心と身体能力を伸ばす親子体操」

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父の日ですね。

ということで、5児の父親のハシクレとして、世のお父さんたちへのエールをこめて、私がお薦めする実践子育て法の一つを紹介します。

それは「親子体操」です。

 

運動が子どもにとってよいことは誰もが知っていることですが、それは公園や外、あるいは習い事でだけでしかできないわけではありません。家のなかでも実践可能で、実は幼少期における重要な活動の一つとなります。それが親子体操です。親子体操はカラダを動かし身体能力を伸ばすという点だけでなく、ココロのベースをつくり、好奇心を育むのにとても効果的な実践法です。

まずは具体的な親子体操の方法を紹介します。

1.タカイタカイ

代表的な親子体操「高い高い」は、誰もが知っていると思います。子どもの両脇を大人が持って、勢いよく思いっきり上に持ち上げる体操です。0歳児から9歳くらいまで、確実に子どもは大はしゃぎして喜びます。「もっともっと!」と何度もせがまれるので、大人の立場からしたら、腰や腕がきつい運動になります。子どもの立場からすれば、自分が日常生活ではできないようなダイナミックな動きを体感でき、普段の視点とは異なる高い視点からセカイを見下ろすことができるので、まるでジェットコースターに乗っているような感覚です。10代にもなれば、ジェットコースターに乗るとドキドキワクワクしてアドレナリンがたくさん出る感覚になりますよね。大人になってもそうだと思います。子どもにとって「高い高い」は、そんな感覚を得られる親子体操なのです。我が家では、かなりやりまくっています。

2.ヒコウキ

同様に代表的な親子体操として「ヒコウキ」もあります。大人が床にひざを立てて座り、子どもの両脇を大人が両手で持って、子どもの腰を大人の足でおさえて仰向けになることで、子どもが飛んでいるような体勢をつくる運動です。これも、子どもがまるで飛んでいるような感覚になれるので、大人気の親子体操です。「キーン」という効果音をつけたり、「ワン、ツー、スリー、発射!」と雰囲気を出したり、「東京発ニューヨークに出発しま~す」と航空機ごっこをしたりすると、さらに盛り上がります。我が家の場合は、最後に子どもの両脇を持っている私の手で子どもをコショコショとくすぐると、子どもが空中で大笑いして転げ回って終了というパターンが多いです。これも本山テーマパークの大人気アトラクションになっています。

 

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3.グルリンパ

3つ目の定番が「つかまり逆上がり」です。あまり正式名称がなく、我が家では「グルリンパ」と呼んでいます。まずは、大人と子どもが立って向き合い、両手をつかみ合います。そして、子どもが大人のひざやお腹に自分の足つけて、登っていきます。大人のお腹から胸のあたりまで登れたら、子どもが逆上がりをするように全身を回転させて着地します。その間、大人がしっかりと子どもの両手をつかんでおいて、安全を確保し、運動を補助します。一見難しそうですが、鉄棒で逆上がりができるようになる前から、2、3歳くらいからできるようになります。これは、子どもにとっては経験したことのないような純粋に楽しい身体運動ですし、「自分がやってみることで何だかすごい動きができた!」という自信にもつながります。

 

4.お姫様抱っこプリンセス

ほかには、小さい乳幼児にはギッコンバッコンもよいです。6歳以上の大きい子には親子跳び箱もよくしています。娘たちには「お姫様抱っこ」をして抱き上げながら、ディズニー映画アラジンの主題歌「A Whole New World」を歌って、ユラユラと動かしたり、回ったりとプリンセスごっこもしています。どの体操も親子で触れ合ってカラダを動かすことがポイントです。

 

5.父山のぼり

NHKBS放送で「おとうさんといっしょ」という番組があります。長年の人気番組「おかあさんといっしょ」の父親バージョンですね。その「おとうさんといっしょ」で知った「父山のぼり」という親子体操も、我が家では人気アトラクションになっています。お父さんがうつ伏せになって寝転がり、その上を子どもがバランスをとりながら歩きます。腿から腰、肩まで歩ききったら、次はお父さんがひざを立ててお馬のかっこうをして、子どものその上に乗ります。子どもはお父さん馬に乗りながら、お父さんの肩をトントンたたきます。次に、そのまま子どもをおんぶして「ズンズンズンズン」と言いながら、段々と「父山」を高くしていきます。最後に、「1、2、3、せーの、と~さんやまのぼり~イェイ!」といって親子でピースをして完成です。言葉では分かりづらいので、ぜひNHK-BSで「おとうさんといっしょ」を観てみてください。我が家では5人の子どもたち代々と受け継がれている、伝統の遊びになっています。さらにいい点は、うつぶせになっているお父さんの上を子どもが歩いているときと、お馬の状態のときに肩をトントンとしてくれるときが、若干のマッサージになるところです。子どもたちも遊び気分でやってくれますし、大人にはちょっとだけでもマッサージになるので嬉しいです。親子で嬉しい親子体操が「父山のぼり」で、よく考えられているなあ、さすがNHKと感心しながら取り入れさせてもらいました。

 

体当たりコミュニケーションと愛着形成

翻って、私の子どもの頃を思い出すと、父親にも母親にも、うつ伏せになった親の上を歩くマッサージをよくやっていました。身体的にはバランス感覚が鍛えられますし、親が喜んでくれるので嬉しい気持ちになります。

親子がカラダを触れ合わせることは、大事なコミュニケーション方法の一つです。親子がカラダを一緒に動かすことで、心のキャッチボールを行い、互いにつながっていることを実感することで、愛されているという安心感を得られます。私はこれを「体当たりコミュニケーション」と呼んでいます。

 

専門用語では「愛着形成」(アタッチメント)といいます。愛着形成がしっかりできていると、親などの養育者を安全基地として、自発的に探索行動を行うことができます。つまり、好奇心を働かせて行動に移せるようになるのです。これは、どんなに新しいことをして失敗したり、けがをしたり、迷ったりしても、いつでも帰ってこられる場所があり、自分を守ってくれる人がいると安心しているからです。心の安全基地=港があり、いつでも停泊したり、燃料を入れたり、メンテナンスができることが分かっているから、どんなに未知の冒険でも挑戦することができるのです。

 

親子体操は、カラダを動かして新しい体感を得ることで好奇心を刺激するという身体運動からの観点と、親子で「体当たりのコミュニケーション」を実践することで、子どもに安心感を与え、愛着形成を行うというもう一つの観点からも、好奇心を大きく後押しする実践方法なのです。

 

お父さんたち、もちろんお母さんでもだいじょうぶです、ぜひ親子体操を実践してみてください!

 

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今週のお題「おとうさん」