本山勝寛 SNSフォーキッズ代表 公式ブログ | Katsuhiro Motoyama's Official Blog

教育イノベーター本山勝寛の学びのススメ日誌。極貧家庭から独学・奨学金で東大、ハーバード大学院に通い、国際教育政策修士課程修了。日本財団で教育、国際支援、子ども支援事業に携わり、EdTechスタートアップを起業。 子供向けSNSフォーキッズを立ち上げる。『好奇心を伸ばす子育て』『最強の独学術』等著書多数。6児父4回育休。

【東洋経済オンライン掲載】強烈かつ長期記憶に残るセクシーな自己紹介の方法

東洋経済オンラインに投稿記事が掲載されました。

 

toyokeizai.net

 

「セクシーな自己紹介」ができる人が得なワケ
強烈かつ長期記憶に残る紹介をしてみたい

というタイトルで、暗記術を応用し、強烈かつ長期記憶に残るセクシーな自己紹介・スピーチ術を3つのポイントにまとめて紹介しています。

 

詳細は東洋経済オンラインの記事や、ネタ元の『最強の暗記術』をお読みください。

 「セクシーな自己紹介」、ぜひ実践してみてください!

最強の暗記術 ~あらゆる試験・どんなビジネスにも効く「勝利のテクニック」~

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『最強の暗記術』が重版出来!

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うれしいお知らせです。

なんと、8月20日に発売したばかりの拙著、『最強の暗記術』が重版出来となりました!!

 

ご購読いただいた皆さま、ほんとうにありがとうございます!!!

 

出版業者全体が不況といわれるなか、書籍の重版の割合は3割とも2割にも満たないと言われています。(正確な数字は分かりません。)

 

そんななか、発売後2週間ほとで重版出来となりました。本の出版は13冊目となりますが、毎回ドキドキするものです。

 

同じ大和書房の『最強の独学術』はおかげさまでロングセラーとなり、既に6刷と重版を重ねています。『最強の暗記術』もさらに多くの方々に読んで実践していただきたいです。

 

皆さま、ほんとうにありがとうございます。お読みいただいた方は、よかったらぜひレビューも書いてみてください。そして、まだの方はぜひお試してください!

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最強の独学術 自力であらゆる目標を達成する「勝利のバイブル」

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暗記術のベースは「楽しい暗記成功体験」の積み重ね

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暗記にはたくさんの具体的な方法があります。それらを実践することも重要なのですが、その前に暗記をするうえでとても大切な姿勢があります。自分が暗記を得意だと思い込むことです。 「どんなことでも暗記しようと思えば暗記できる」という気持ちを持っているか持っていないかで、暗記の成功は左右されます。

 

自分は暗記が苦手で、ほんとうに覚えられるかどうか分からないという不安な気持ちでは、結局続かないので暗記に成功しないのです。三日坊主に終わってしまうパターンです。逆に、暗記に対する自信があると、継続への力となり、最終的に暗記を成功に導きます。

 

では、どうすれば暗記は得意だと自信を持つことができるのでしょうか。

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それは楽しい暗記の成功体験を積み重ねることです。 勉強でなくても、どんなことでも、何かを完全に暗記したという成功体験を持つことで、暗記に対して、やればできるというイメージを持つことができます。AやBでも暗記できたんだから、これまで知らなかったCでも、本気を出せば暗記できる、という気持ちになれることが実は大事なのです。

 

自分が好きなことであれば、驚くほどの暗記力を発揮しないでしょうか。たとえば、好きなスポーツチームの選手名とか、キャラクターの名前とか、歌手の歌の歌詞とかです。 私は子どもの頃、プロ野球中日ドラゴンズが好きでしたが、選手の名前はもちろんのこと、打率やホームラン、打点などをこと細かくチェックして、自然と覚えていました。あるいは、歌手ではブルーハーツが好きですが、ほぼ全ての曲の歌詞を覚えて歌えるようになりました。マンガ日本の歴史を何度も繰り返し読んで、歴史上の人物たちの名前と顔、台詞まで覚えました。

 

私は勉強における暗記は好きではないし、得意でもないと思っていたのですが、大学受験の際に自らの勉強法を開発し確立しようとしたときに、上記のような楽しい暗記を成功させてきたということを思い出したのです。そして、自分は暗記もやればできるというイメージをもってのぞむことできるようになりました。

 

好きなこと、楽しいことでよいので、とことん覚えて暗記するという成功体験を重ねることで、「自分は暗記しようと思えば暗記できる」という感覚をもてます。 多くの人は、自分の趣味と勉強を完全に切り離して考えて、勉強への嫌なイメージから、暗記は苦手という固定観念を持っています。その固定観念をなくして、「暗記が得意な自分」のイメージと自信を持つようにします。

 

そのために、まずは好きなことや得意なことで、楽しく暗記する成功体験を積み重ねます。好きな歌手、タレント、食べ物、スポーツ、映画、マンガなんでもよいです。マニアになりきってとことん暗記してみてください。既にそういった成功体験があるなら、自分は暗記が得意という自信を持ってください。

(『最強の暗記術』より一部抜粋編集)

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宿題代行業者には規制をかけるべき

3年前、読売新聞の「いいの?夏休みの宿題代行、十数業者に注文次々」という記事を読み、宿題代行サービスなるものが世の中に広まっていることを知った。これ、普通に考えてまずいでしょ。記事を抜粋すると以下の通り。


 学校の夏休みを前に、読書感想文や自由研究などの宿題を有料で丸ごと請け負う業者に注文が相次いでいる。塾通いで忙しい子供のために、学校の宿題の代行を依頼する保護者らが目立つという。宿題は学習指導要領などで位置づけられておらず、文部科学省は「代行は望ましくないが、業者にやめさせることは難しい」としている。(中略)
 料金は、自由研究1件で1万5000円、読書感想文1枚(400字)2500円など。感想文などは子供に清書してもらい、漢字のドリルでは子供の字体をまねて書くこともある。(中略)
 代行業者はインターネットなどで注文を受け付けており、少なくとも十数業者いるとみられる。小学6年生だった息子の宿題代行を頼んだことがある首都圏の男性は「中学受験を控え、塾では連日テストがあり、負担を減らしたかった」と振り返る。

 

親が子どもに中学受験で合格させるために、優先順位が低いと判断した学校の宿題をお金で解決するということだ。おそらく、「学校の宿題のレベルが低すぎて役立たない」とか、「中学受験に受かることが人生の成功につながるのだからしかたない」といった理由からそうしているのだろう。極端な功利主義に走ると、親が子どものために良かれと思って、こういったことを選択してしまうことがある。しかし、お金を払って子どもに宿題代行をさせることが、本当に子どもの将来のためになるのだろうか?大学生になっても、社会人になっても、虚偽で成果を出すような人間に育ててしまっていないだろうか。

私は高校生くらいになると、自分の意思で宿題をしないことがあった。お金がなかったので、学校の指定する問題集を買うことができず、その問題集が宿題に課されてもできなかったのだ。とはいえ、それは一つの言い訳に過ぎず、友達から借りたり、先生に相談すればコピーをしてくれたりはしただろう。ただ、そのときは宿題をしなかったことをはっきりと伝え、それで成績が下げられたことがあった。

受験を優先したいという場合も、「受験勉強の方が優先順位が高く、学校の宿題をやっている時間がもったいないのでやりませんでした」と正直に理由を述べて、教師に申告すればよい。学校の成績が少し悪くつけられたとしも、虚偽で良い成績を取ることは間違ったことで、正直で誠実であることのほうがずっと重要だということを、親は子どもに伝えるべきだ。

私も、小学1年生の子どもが毎日夏休みの宿題に取り組んでいる。親が答え合わせをしてあげると、子どもも喜んで勉強に取り組んでいる。自由研究はどんなテーマにするか、親子で楽しみながら考えている。低学年のうちは、夏休みの宿題が親子の対話の機会にもなると実感している。

子どもの成長と将来を考えない親はいないだろう。だからこそ、その選択が本当に子どもにとってよいものなのか、立ち止まって考えてみていただきたい。

この宿題代行の問題提起をして3年が経つが、宿題代行サービスの利用は減らないどころか逆に増えているようだ。本来なら親が自主判断すべきだが、そろそろ学校や教育委員会は公式見解を出すべきだし、政府は代行業者に規制をかけるべきはないだろうか。

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いま大人が読むべきマンガ『健康で文化的な最低限度の生活』

吉岡里帆主演のドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」が、フジテレビ系列で火曜日21時に放送中だ。生活保護をテーマにした社会派ドラマは、同名のマンガを原作としている。

 

昨今、「生活保護」という言葉をニュースで見聞きすることが増えた。突然の失業や病気、離婚などで働けなくなった人々に、政府が最低限の生活費を支給する制度だ。その理念となっている日本国憲法25条「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」という条文は、学校の社会科の時間でも習う。

 

とはいえ、他人事のようにも思えるし、具体的に何であるのかはよく分からない。柏木ハルコ氏によるこの作品は、まさにこの憲法25条をタイトルとし、生活保護という難題を題材にした意欲的なマンガだ。

 

公務員として区役所生活課に配属された、ちょっと頼りない新人職員が、生活保護の現場で悪戦苦闘するストーリー。失業と貧困による自殺、倒産による借金生活、DVで離婚し親の介護も抱えるシングルマザー。驚きと戸惑い、共感と義務感、同情と制度の間の葛藤を抱えながら、一人ひとりの事情と生活を見つめていく。 

 

現在、日本では約210万人の人々が生活保護を受けている。それに、自分の家庭でもいつ失業や病気、離婚といった問題に直面するか分からない。決して他人事ではない問題なのだ。重要だけど、触れにくく難しい問題。それを学校の授業やニュースのように重苦しくなく、マンガという表現によって分かりやすく、興味がもてるように楽しく描かれている。生活保護や貧困という社会課題に関心を持ち、ケースワーカーや公務員の仕事も学ぶことのできる、大人こそ読むべきマンガだ。

 

日本財団の「これも学習マンガだ!」にも選出されている。今回ドラマ化され、より多くの人にこのテーマを考えるきっかけができたことは一ファンとしてうれしい。

 

ぜひマンガ原作も読んでみてはいかがだろうか? 

 

 

酒の飲み過ぎに注意 脳や記憶力にダメージを与える3つの習慣

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脳によい食習慣「暗記フード」について紹介しましたが、逆に脳に悪い習慣もあります。『最強の暗記術』から、暗記脳にダメージを与える「三悪習慣」を紹介します。


一つ目は、お酒の飲み過ぎです。お酒を飲み過ぎると、自己コントロールができなくなったり、記憶が飛んだり、二日酔いで頭痛になったりと、脳によい影響がないというイメージは一般的にも持たれているかと思います。


科学的にもアルコールが脳に悪影響を与えることは実証されています。オックスフォード大学とロンドン大学の研究チームは、脳のMRI(核磁気共鳴画像法)検査を受けた平均43歳の男女550人を対象に過去30年のデータを解析した結果、飲酒量が多いと海馬萎縮を発症するリスクが高まり、記憶や空間認知に影響を及ぼす可能性があるという研究を発表しています。海馬の萎縮リスクは、アルコールを飲まないグループと比べて、週30ドリンク(1ドリンクはアルコール8グラム、アルコール度数5%のビール200mlに相当)以上の多量飲酒のグループで5.8倍、週14~21ドリンクの適量飲酒のグループでも3.4倍高まります。さらに、週1~7未満しか飲まないグループでも、海馬の萎縮リスクを抑制する効果はみられなかったとのことです。


飲み過ぎが脳によくないことは数値からも明らかになっていますが、適量のお酒でも脳にダメージを与えていることが分かります。未成年者であればなおさらで、脳が成長している時期にお酒を飲むと神経細胞を破壊し、脳萎縮を早くもたらす危険があるといわれています。日本では、20歳未満の未成年者でも大学生になると飲酒に寛容な文化がありますが、法律上禁止されているだけでなく、脳機能の低下という点からもリスクが高く、もったいない習慣だと感じます。


ちなみに、私はお酒を一切飲みません。身体にも、脳にも、心のコントロールにもよくないと考えているので、お酒は一切飲まないというルールを設定しているからです。飲み会には参加しますが、飲まないことにしているとはっきりと伝えれば、人間関係や仕事でも困ることはありません。おかげで、記憶力や脳機能の低下を一切感じることはありません。飲み会後の夜や翌日の朝に、頭痛で頭が働かない、暗記に支障が生じるということもありません。

最強の暗記術 ~あらゆる試験・どんなビジネスにも効く「勝利のテクニック」~

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暗記脳にダメージを与える2つ目の習慣は、学習中のスマホです。
勉強や暗記もスマートフォンのアプリを使ってできることもありますが、学習時間に学習目的以外にスマホを気にし始めると集中力が落ちしてしまいます。友達からLINEでメッセージが届いたり、FacebookTwitterInstagramの投稿が気になったりすると、暗記に必要な集中ができなくなります。暗記時間、学習時間は終了時間まで必ずスマートフォンを触らない、電源をオフにするか、マナーモードにして、視界から外れたところに離しておいておくといったルールを決めておくのがよいです。


スマホはやり始めると時間がいくらでも奪われるという問題もあります。学習の合間の休憩時間にSNSをチェックするくらいはよいですが、際限なくやり続けると、時間のムダになってしまうという点でよくありません。休憩時間のスマホ使用も時間を決めたり、やることを決めておいて、メリハリをつけて付き合うのがよいでしょう。


暗記脳にダメージを与える3つ目の習慣は、過度で慢性的なストレスです。
人間関係に悩んでいたり、大きな心配事があったりすると、勉強に集中できないという経験はないでしょうか。あるいは、緊張でパニックになり、頭が真っ白になって覚えていたことをすべて忘れてしまったといこともあるかもしれません。


ストレスは大脳皮質前頭前野に影響を及ぼすといわれています。前頭前野には抽象的な思考に関わる神経回路があり、集中力を高めて作業に専念させる役割や、情報を一時的に記憶するワーキングメモリーとして働く機能があります。慢性的なストレスにさらされると、前頭前野樹状突起が萎縮し、これらの機能が低下する可能性があるのです。


うつ病や依存症、心的外傷後ストレス障害PTSD)などの不安障害も、こういったストレスによる脳内変化が原因といわれています。厚生労働省によると、うつ病の生涯有病率(これまでにうつ病を経験した者の割合)は日本では3~7%です。決して他人事ではありません。うつ病を発現する前のストレス予備軍も、かなりの数がいるのではないかと思われます。ストレスを溜め込みすぎてしまうと、精神的にも、脳の働きからもみてもダメージを受けてしまいます。


可能であればストレスの原因となっている人間関係をうまく整理したり(解決できなければ、人事部に訴えたり、職場を変えるのも一つの方法)、運動や歌などを趣味を思いっきりやってストレス解消したり、ストレスをコントロールすることは暗記脳にとっても大切です。


ちなみに私は、運動を一日20~30分間やることに決めており、その習慣が体力維持だけでなく、ストレスコントロールにもつながっています。他の人のために生きる「心トレ」の実践も、人間関係を良好にし、ストレスコントロールにつながります。


お酒の飲み過ぎ、長時間スマホ、そして過度なストレスといった暗記脳へのリスクを上手にコントロールし、生活習慣のなかで脳へのダメージを抑えることも実は重要な要素なのです。

 

motoyamakatsuhiro.hateblo.jp

暗記力を高める3大ブレインフード

「暗記力をもっとつけたい」という希望は、多くの人がもっているかと思います。暗記術には様々な方法がありますが、実は食習慣によっても変わってきます。そこで、脳の活性化につながり、暗記を後押しするようなお薦めの「暗記フード」を紹介したいと思います。英語ではbrain foodsと呼ばれているものです。

 

私が実際に食していて、科学的にも実証されている「暗記フード」は、1)コーヒー、2)高カカオチョコレート、3)大豆製品です。『最強の暗記術』から、「3大暗記フード」(brain foods)を紹介します。 

最強の暗記術 ~あらゆる試験・どんなビジネスにも効く「勝利のテクニック」~

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1)コーヒーは、カフェインが睡眠物質であるアデノシンという脳内物質を抑制させることで、覚醒効果と集中力を高めるのに役立ちます。また、記憶や学習に重要な役割を果たす脳の海馬の神経細胞の働きを強化し、記憶力を高めるという実験結果もあります。飲んでからおよそ20分後に脳の覚醒が始まり、60分後をピークに4時間ほど続きます。勉強、暗記で集中したい時間から逆算してコーヒーを飲むのがよいでしょう。

 

私は、早朝に起きると一番にコーヒーを飲みます。それからメール・SNSチェックをして、勉強や執筆などアウトプットの準備をして15分後くらいに勉強の集中時間に入ります。朝のこの時間は驚くほど集中できます。また、お昼休憩のあと、午後一番にもコーヒーを飲みます。朝のコーヒーの覚醒効果がなくなった頃、午後の時間は眠気もおそいやすいので、もう一度コーヒーをカンフル剤とします。夜は最近は早めに就寝することにしているのでコーヒーを飲みませんが、夜遅くまで勉強をしていた時期は夕食後の20時頃に飲んで、最後のひと踏ん張りをしていました。コーヒーは一日3杯ほどが適量のようです。

 

一方で、コーヒーに砂糖やコーヒーフレッシュを入れて飲みすぎると、糖分の摂りすぎなどにつながってしまうので避けたほうがよいです。コーヒーを頻繁に飲むのであれば、ブラックコーヒーがよいでしょう。

 

2)もう一つ、定番かもしれませんが、「暗記フード」として私は高カカオチョコレートをよく食べます。チョコレートの主原料であるカカオに含まれるカカオポリフェノールは脳の血流量を増やし、脳由来神経栄養因子(BNDF)を含む血流の増加によって記憶や学習などの認知機能を高める可能性が研究によって示されています。特に、高カカオチョコレートに含まれる高濃度のカカオポリフェノールが効果を発揮するようです。カカオ95%や86%、72%などと表示されている、明治の「チョコレート効果」などが高カカオチョコレートです。

明治 チョコレート効果カカオ72%BOX 75g×5個

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1枚に含まれるポリフェノール量が多く、逆に糖質量は低く抑えられています。カカオポリフェノールは一度にたくさん摂取しても排出されてしまうので、1日3枚から5枚が目安とのことです。カカオポリフェノールに含まれるエピカテキン血中濃度は2時間でピークに達し、徐々に体外へ排出されるので、午前、午後、夕方など一日数回に分けて食べるのがよいでしょう。

 

3)もう一つの暗記フードは大豆製品です。豆腐、納豆、味噌汁など、大豆製品は様々なかたちで食生活に取り入れられます。大豆は健康のいい食べ物として一般的にも知られていますが、脳機能の向上にも効果的です。大豆にはレシチンが含まれており、脳や神経組織に多く存在している成分で、レシチンは、神経伝達物質であるアセチルコリンの生成を促して、記憶力や学習機能の向上に寄与するといわれています。

 

また、大豆に含まれる大豆ペプチドの摂取は神経栄養因子であるNGF、BDNF、NT-3の発現を上昇させることで、認知機能の低下を抑制することが確認されています。また、神経伝達物質やその受容体機能の促進効果を持つ神経調節性アミノ酸や、脳損傷からの回復を促進するアミノ酸が増加することも報告されています。

 

食習慣は毎日繰り返し、積み重ねられるものです。毎日の積み重ねが、長期的には大きな違いを生み出すことになります。脳機能を活性化せ、暗記力を向上させるのに、実は食習慣を意識することも大切な要素の一つなのです。